都市銀行5行の実力ランキング【2020年3月期】預金量・自己資本比率・住宅ローン残高など7項目で比較

スポンサーリンク

主要銀行の最新決算(2020年3月期)が出揃いました。

今回は、都市銀行5行の預金量や自己資本比率、住宅ローン残高など7項目で、その実力を比較したいと思います。

◆都市銀行とは?

そもそも都市銀行に、法的な定義はありません。

東京や大阪に本店があり、日本中に支店がある大規模な銀行というあいまいな位置づけです。

かつては、都銀13行と呼ばれる時代が長く続きました。

  1. 第一勧業銀行
  2. 富士銀行
  3. 三菱銀行
  4. 三和銀行
  5. 東海銀行
  6. 東京銀行
  7. 三井銀行
  8. 太陽神戸銀行
  9. 住友銀行
  10. 大和銀行
  11. 協和銀行
  12. 埼玉銀行
  13. 北海道拓殖銀行

これらの銀行は、バブル崩壊などを経て半分以下となりましたが、その数は定義づけによってバラツキがあります。

この記事では、財務省や日本銀行の分類にならって、以下の5行を都市銀行としています。

 本店所在地従業員数
みずほ銀行東京都千代田区大手町1丁目5-529,991人
三菱UFJ銀行東京都千代田区丸の内2丁目7-133,524人
三井住友銀行東京都千代田区丸の内1丁目1-227,957人
りそな銀行大阪市中央区備後町2丁目2-19,271人
埼玉りそな銀行さいたま市浦和区常盤7丁目4-13,114人

それでは、都市銀行の実力ランキングを見ていきましょう。

①預金量・貸出金ランキング

銀行の伝統的なビジネスモデルといえば、預金を集めて融資に回すこと。

各銀行の預金量と貸出金の残高はどうなっているのでしょうか?

 都市銀行名預金量貸出金
1位三菱UFJ銀行158兆2486億円88兆2583億円
2位みずほ銀行126兆3370億円80兆8713億円
3位三井住友銀行119兆9733億円80兆1874億円
4位りそな銀行28兆4393億円20兆0207億円
5位埼玉りそな銀行14兆1757億円7兆5773億円

預金量・貸出金残高ともに1位は、三菱UFJ銀行です。

三菱UFJ・みずほ・三井住友をメガバンクと呼びますが、3メガバンクの規模は、他の2行を圧倒していますね。

ゆうちょ銀行の預金量は183兆円であり、預金だけ見るとゆうちょ銀行に軍配が上がります

埼玉りそな銀行は、地方銀行ではないか?という意見もありますね。

たしかに、地銀である横浜銀行の預金量は13兆円千葉銀行12兆円なので、この辺に近い存在ですよね。

しかし、地銀の預金量平均は4兆円くらいであり、むしろ横浜銀や千葉銀が突出している存在です。

横浜銀や千葉銀が都市銀行になった方がいいと思いますね

②預貸率ランキング

続いて、集めた預金をどれくらい融資に回しているかの指標である「預貸率」を比較してみましょう。

 都市銀行名預貸率
1位りそな銀行70.4%
2位三井住友銀行66.8%
3位みずほ銀行64.0%
4位三菱UFJ銀行55.8%
5位埼玉りそな銀行53.5%

預貸率の1位はりそな銀行となりました。

高度成長期は、都銀はオーバーローン(預貸率100%超)でしたが、だいぶ落ち着いていますね。

融資したくても、資金需要がそこまで大きくないのです

ちなみに、地銀の預貸率平均は79.7%

誤解を恐れずに言えば、都銀より地銀の方が働いていることになります。

③経常利益ランキング

次は、銀行としてのもうけを表す「経常利益」のランキングです。

 都市銀行名経常利益
1位三井住友銀行4,839億円
2位三菱UFJ銀行4,592億円
3位みずほ銀行4,308億円
4位りそな銀行1,466億円
5位埼玉りそな銀行363億円

経常利益の首位は、三井住友銀行となりました。

3メガバンクは経常利益も拮抗しており、いずれも4,000億円を超えています。

銀行は構造不況業種だと言われていますが、利益の金額を見るとそうは思えませんね

④収益率ランキング

経常利益を比べたので、売上高に対する収益力も比べてみましょう。

銀行は売上高の代わりに「経常収益」という言葉を使います。

 収益率経常収益経常利益
りそな銀行28.8%5092億円1,466億円
埼玉りそな銀行23.9%1518億円363億円
三井住友銀行17.0%2兆8512億円4,839億円
みずほ銀行15.6%2兆7622億円4,308億円
三菱UFJ銀行12.5%3兆6612億円4,592億円

預貸率に引き続き、りそな銀行が2冠となりました。

2位も埼玉りそな銀行であり、りそなグループは効率性が高いといえますね。

⑤自己資本比率ランキング

続いて、銀行の健全性を示す重要指標「自己資本比率」です。

 都市銀行名自己資本比率
1位三井住友銀行18.06%
2位みずほ銀行17.75%
3位三菱UFJ銀行14.76%
4位埼玉りそな銀行14.13%
5位りそな銀行10.42%

首位は三井住友銀行

経常利益に続き、こちらも2冠となりました。

5位のりそな銀行は少ないようにも見えますが、バーゼル規制の国際基準である8%はクリアしています。

⑥住宅ローンランキング

各銀行は、住宅ローンにどれくらい力を入れているのでしょうか?

 都市銀行名住宅ローン残高住宅ローン比率
1位三菱UFJ銀行13兆8322億円15.7%
2位三井住友銀行11兆5838億円14.4%
3位みずほ銀行8兆5950億円10.6%
4位りそな銀行8兆0426億円40.2%
5位埼玉りそな銀行4兆2844億円56.5%

住宅ローン残高で首位に立つのは、三菱UFJ銀行

実に13兆円もの住宅ローン債権を持ち、総貸出金の15%となっています。

逆に住宅ローン比率で見ると、埼玉りそな銀行が首位に立ちますね。

実行残高は4兆円と他に及びませんが、総貸出金に占める割合はなんと56.5%にものぼっています。

りそな銀行も約4割と高いですね

⑦中小企業融資ランキング

最後は、中小企業向け融資のランキングです。

 都市銀行名中小企業向け融資中小企業融資比率
1位三菱UFJ銀行37兆2993億円42.3%
2位三井住友銀行33兆0950億円41.3%
3位みずほ銀行31兆9565億円39.5%
4位りそな銀行16兆7586億円83.7%
5位埼玉りそな銀行6兆3148億円83.3%

残高ベースでは三菱UFJ銀行、比率ではりそな銀行が首位となっています。

りそなグループは中小企業融資の比率が高いですね

ちなみに、中小企業等貸出比率の分母となる貸出金は、特別国際金融取引勘定分を除いています。

◆まとめ

という訳で今回は、都市銀行を様々な角度でランキングしてきました。

みずほ銀行は一度も首位がありませんでしたね

関連する記事が2つあります。

福岡県の地方銀行5行による実力ランキング【2020年3月期】預金量・自己資本比率・住宅ローン残高など5項目で比較
福岡県に本店を置く5つの地方銀行の、最新決算(2020年3月期)が出そろいました。 今回は決算データをもとに、福岡5地銀の実力を比較したいと思います。 ◆福岡県の地方銀行5行 福岡県に本店を置く地方銀行は、以下の5行です。 ...
都市銀行やネットバンクなど13行による住宅ローン金利ランキング~変動金利・固定金利を比較
住宅ローンを検討するとき、候補として出てくるのは、都市銀行、ネット銀行、地方銀行などですよね。 今回は、都市銀行とネット銀行の住宅ローン金利をランキング形式でご紹介していきます。 地方銀行の住宅ローンについてはこちら...

コメント

タイトルとURLをコピーしました