2018年8月10日、女優の菅井きんさんが心不全のために亡くなりました。
今回は、生前のきんさんを支えた『家族』をご紹介し、在りし日の故人を偲びたいと思います。
【本人プロフィール】
名前:菅井きん(すがい・きん)
本名:佐藤キミ子
旧芸名・旧姓名:須斎キミ子
生年月日:1926年2月28日
没年月日:2018年8月10日(享年92歳)
◆息子さんがいる?
菅井きんさんの事を調べると「息子」というキーワードが浮上します。
しかし、結論として、きんさんにいわゆる息子さんはいません。
ニアな存在としては、松田優作さんでしょうか。
大人気刑事ドラマ『太陽にほえろ!』では、優作さん演じるジーパン刑事の母親役で出演。
“夫を亡くして女手一つで息子を育て上げ、息子のほうも大の母親思い”
という理想的な親子を演じきりました。
◆娘と婿殿について
そして菅井きんさんには、実の娘さんがいます。
きんさんの当たり役と言えば、『必殺仕置人』の主要人物・中村主水を「ムコ殿!」といびる姑役。
しかし、この役があまりに有名になり、
“姑役のイメージのせいで、娘の縁談に支障が出る”
と、降板を願い出たことがあるのだそうです。
結局、娘さんは無事に結婚したため、降板願いは撤回されています。
旦那さんが亡くなった後は、娘夫婦と一緒に暮らしており、既に曽孫もいらっしゃいます。
ちなみに、菅井きんさんの葬儀の喪主は、娘婿の三上登(みかみ・のぼる)さんが務めました。
実生活にも「ムコ殿!」がいらっしゃったのですね。
◆旦那さんの名前は?
菅井きんさんの旦那さんの名前は、佐藤正之(さとう・まさゆき)さん。
1918年2月28日生まれなので、きんさんより8歳年上になります。
旦那さんは、映画放送プロデューサーとして、映画『砂の器』や『八甲田山』などの製作に携わっています。
1996年12月16日、旦那さんは一足先に天国へ旅立っています。
◆実家は東京
菅井きんさんは、東京府東京市牛込区(現:東京都新宿区)早稲田町の出身。
最終学歴は、頌栄(しょうえい)高等女学校卒業です。
第二次世界大戦末期から終戦直後までは、文部省総務課や東京帝国大学学生課で事務職員として勤めていました。
しかし、元々温めていた演劇への情熱が捨てられず、劇団俳優座に入団します。
芸名の「菅井きん」は、本名(当時は旧姓)をもじったものであり、新劇時代の恩師である脚本家の久保栄さんが付けてくれたそうです。
◆父親の職業は?
菅井きんさんの父親は、織物の商いをしていたそうです。
ある日、
“東大の事務職員を辞めて、本格的に女優になりたい”
とお父さんに相談したところ、
“女優とは美しい女性がなるものだ”
と反対されます。
結局、父親は、きんさんの舞台を見ることなく、1971年頃に旅立ちました。
◆まとめ
これまで見てきたとおり、菅井きんさんの活躍の陰には、温かく支えてくれた『家族』の姿がありました。
これからは天国から、家族の幸せを願い続けることでしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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