にいなみ・たけし【新浪剛史】
1959年〈昭和34年〉1月30日生まれの実業家。
ローソン株式会社の社長、後にサントリーホールディングス社長を歴任。
◆実家・生い立ち
新浪剛史さんは神奈川県横浜市の出身。[1]
横浜市立三ツ沢小学校時代には、野球やラグビー、サッカーなどを楽しみました。
中学校は横浜市立松本中学校に進学し、バスケットボール部で活躍。
中学2年生の後半にはレギュラーに選ばれました。
高校は神奈川県立横浜翠嵐(すいらん)高等学校に進学。
高校時代はバスケットボール部で神奈川県トップクラスの成績を残し、国体の代表にも選ばれています。
しかし、高校1年時には練習中の事故で左腕を複雑骨折し、膝も4回手術する大ケガを経験しました。
勉強面では高校3年で成績を伸ばし、駿台予備校の模試では東大文科一類合格ラインまで到達しましたが、最終的には慶應義塾大学経済学部へ進学。
大学では体育会の器械体操部に所属し、裏方の主務としてチームを支える経験を積みました。
◆父親:新浪勇治
新浪剛史の父親の名前は、新浪勇治さん。[2]
父・勇治さんは特攻隊の生き残りで、横浜港で荷揚げを行う荷役会社を経営していました。
当時の港は荒くれ者が多く喧嘩も絶えませんでしたが、剛史少年は恐れるどころか笑って見ていたといいます。
幼少期の経験から「海の男の血」が自身のビジネスパーソンとしての源流になったと剛史氏は語っています。
勇治さんはその後、京浜港運会長職を最後に引退し、2018年頃に亡くなりました。
◆母親
新浪剛史さんの母親は、2014年3月に亡くなっています。[3]
12年間続けたローソンのトップから解放され、

少しゆっくりしたい
と話していた矢先のことでした。
母は他界する直前に、
人生チャレンジして、前に進みなさい
と息子に語り、剛史氏はこの言葉を胸にサントリーホールディングス社長への転身を決意しています。
◆弟:新浪博士
新浪剛史さんには弟がいて、名前は新浪博士(にいなみ・ひろし)さん。[4]
博史さんは心臓血管外科医として活躍し、年間500例以上の手術を行う名医です。
幼少期には、テストで95点を取っても「あと5点どうして取れなかった」と母に叱られる教育を受け、努力と向上心を身につけました。
兄弟は異なる分野で活躍しながらも、共通する勤勉さや挑戦心を持っています。
◆4人の妻
新浪剛史さんは、4度の結婚を経験しており、財界でも
新浪さんの結婚話はややこしい
と語られます。[5]
最初の妻は三菱商事時代の同僚。
2人目の妻は大手航空会社の社員。
3人目の妻は学校法人の令嬢で、ローソン社長として辣腕を振るっていた時期には3人目の妻と暮らしています。
妻の実家からの評判も良かったことから
いずれは学校経営の中枢に
と期待されていました。
しかし、多忙な経営者としての生活が影響したのか、その結婚生活も長くは続かなかったそうです。
その後、現在の妻である“4人目の妻”と再婚。
ローソン時代に秘書として接していた女性で、家族への献身ぶりが新浪さんの心をつかみました。
特に、豪快な人物として知られた新浪の父を自宅に引き取り、親身に世話をした姿に、

頭が上がらない存在
と周囲に語っています。
サントリーの社長となってからも、海外出張を繰り返す多忙な日々の中で、妻の存在は大きな支えとなってきました。
社外の会合に妻を同伴することもあり、その際には普段の自信家ぶりがやや影を潜め、控えめな一面を見せることもあったといいます。
経営者として強気な顔と、家庭では妻に支えられる姿。
そのギャップは、新浪さんの人間味を示すエピソードともいえますね。
◆子供
新浪剛史さんには、3人目の妻との間に子供がいます。[6]
公園で元気に遊ぶ姿が目撃されるなど、家庭での時間も大切にしていた様子がうかがえます。
離婚により子供との縁がどうなったのか、また他に子供がいるのかは明らかにされていません。
◆まとめ
これまで見てきたとおり、新浪剛史さんの活躍の陰には、温かく支えてくれた『家族』の存在がありました。
父の胆力、母の愛情、弟との切磋琢磨、妻や子供との日常。
家族の応援を胸に、剛史さんの挑戦はこれからも続いていきます(^o^)丿
◇出典
- Wikipedia 新浪剛史
- AERA 2023年9月23日 千葉港で頷いた「海の男の血」 評論より実践へ サントリーホールディングス・新浪剛史社長
- AERA 2014年7月21日 ローソンからサントリーへ 新浪社長動かした「母の遺言」
- 東洋経済オンライン 2014年4月8日 「兄・経営者、弟・医学博士」新浪兄弟のDNA
- 財界関係者インタビュー(報道まとめ)
- デイリー新潮 2023年11月9日 「子どものために改装を指示していた」 サントリー新浪社長、総額10億円の「高級コンドミニアム」を私物化か、元役員が証言
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