ファーストガンダムの主人公である、アムロ・レイ。
今回は、そんなアムロを取り巻く『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆科学者の父親
①父 テム・レイ
アムロ・レイの父親の名前は、テム・レイ。 [2]
地球連邦軍の技術士官であり、登場時の階級は大尉でした。
サイド7で極秘に建造されていたガンダムなどのモビルスーツをホワイトベースに積み込む任務に当たります。
しかし、ガンダムがザクを撃破した爆発に巻き込まれ、スペースコロニーに開いた穴から宇宙へ投げ出されてしまいました。
ノーマルスーツを着ていたため一命を取りとめたテムでしたが、宇宙を漂流中に酸素欠乏症を患って軽い記憶喪失症となります。
②親父にもぶたれたことないのに!
アムロの父と言えば、
親父にもぶたれたことないのに!
が有名ですね。
そのことが真実なのかどうかはアムロの言葉を信じるしかないですが、息子を甘やかして殴れないという事ではなかったのだと思います。
アムロに似て、内向的で物事にのめり込みやすい性格ゆえ、家族への接し方が不器用だったのでしょう。
しかし、
- ホワイトベースの私室の机の上にアムロの写真を置いていた
- ジオンにアムロと同年代の少年兵がいることを気にしていた
など、息子への愛情は持っていたようです。
③父の最期
一線を離れた父・テムは、ジャンク屋に住み込みながら、回路部品の開発にいそしみました。
そして、ホワイトベースが休息のために寄港したサイド6で、偶然、アムロとの再会を果たします。
嬉々として、ガンダムには時代遅れとなる回路部品をアムロに渡し、ガンダムにつけるよう指示。
アムロは変わり果てた父親の態度に落胆し、別れた後で回路を投げ捨てました。
父・テムは、自分の用意した回路を装着した(と思っている)ガンダムの勝利をテレビで見届けると、プレハブ小屋の鉄製の外階段に飛び出し、連邦に万歳をしました。
この時の勢いで足を滑らせ、階段から落下しますが、小説版ではこの時亡くなったと説明されています。
◆生き別れた母親
アムロ・レイの母親の名前は、カマリア・レイ。
宇宙での暮らしに馴染めず、夫のテム・レイに幼いアムロを託して別居し、地球でひとりで生活をしていました。
一年戦争中は避難民キャンプでボランティアの救護活動をしており、そこで息子アムロと久々の再会を果たします。
しかし、偵察に来たジオン兵に銃を発砲したアムロを見て驚き、昔の優しかった頃に戻って欲しいと懇願。
アムロは、過酷な戦争の渦中で生きる自分を受け容れぬ母との断絶を感じ、地球連邦軍のクルーとして敬礼し、別れを告げました。
その後、母・カマリアの消息は不明となっています。
◆結婚して子供がいる?
登場時のアムロのガールフレンドはフラウ・ボウですが、フラウは『機動戦士Ζガンダム』でハヤト・コバヤシと結婚しています。 [3]
『Ζガンダム』でアムロの恋人として描かれたのは、ベルトーチカ・イルマ(Beltorchika Irma)。
本業はジャーナリストですが、反地球連邦組織エゥーゴを支援する組織・カラバの一員としてアムロと出会い、恋に落ちていきます。
小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』でもアムロの恋人として登場し、アムロの子供を身籠もる描写もありますが、
映画でアムロの結婚した姿を見たくない
と、ガンダム映画化委員会から指摘されたため、劇場版ではこの設定はカット。
小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ではアムロと別れたことになっており、アムロとブライトの会話で存在を匂わせる程度の描写で終わっています。
ちなみにアムロいわく、カラバを離れて南アメリカにいるとのことです。
◆まとめ
これまで見てきた通り、アムロ・レイの家族環境は、決して恵まれたものではありませんでした。
それでもアムロは戦いに身を投じていきました。
最初は自分自身が生き残るためでしたが、次第に愛する人を守る目的に変わり、最後は人類の永遠をも夢見たのです。
◇脚注
- ハフィントンポスト日本版 アムロ・レイは鳥取県出身? 制作会社のサンライズ「触れないで」【機動戦士ガンダム】
- Wikipedia 2021年1月3日確認 テム・レイのページ
- 機動戦士Zガンダム公式サイト 2021年1月3日確認 アムロ・レイのページ
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