もりぐち・ひろこ【森口博子】
1968年〈昭和43年〉6月13日生まれの歌手・タレント。
◆実家・生い立ち
森口博子さんは福岡県福岡市の出身。[1]
４歳にして
将来は歌手になる！
と夢を定め、地元テレビ局ののど自慢番組で麻丘めぐみ（あさおか・めぐみ）さんの「芽ばえ」を歌唱しました。
５歳の時には全国放送の『ちびっこものまね紅白歌合戦』に初出場し、以降小学校６年生まで毎年のようにステージに立っています。
観客の拍手に包まれた体験は、
私の居場所はここだ、絶対に歌手になる
と決意を固める原体験になったそうです。
中学は福岡市立高宮中学校に進学。
この学校は芸能人を多数輩出しており、先輩にタモリさん、髙橋真梨子（たかはし・まりこ）さん、後輩には博多華丸（はかた・はなまる）さんや氷川きよし（ひかわ・きよし）さんなどがいます。
中学時代は福岡のスクールメイツに所属し、レッスンに励む一方でバックダンサーとしてステージに立つ機会もありました。
高校は福岡県立福岡中央高等学校に進学。
1985年のデビューを機に堀越高等学校の芸能コースへ転校し、荻野目洋子（おぎのめ・ようこ）さんや井森美幸（いもり・みゆき）さんらと机を並べながら芸能の道を歩んでいきました。
◆父親
森口さんの父親は、タクシー運転手として生計を支えていました。[2]
しかし、森口さんが小学校２年生のときに両親が離婚し、その後は母親のもとで暮らすこととなります。
◆母親：花村玉枝さん
森口博子さんの母親の名前は、花村玉枝（はなむら・たまえ）さん。[3]
ちなみに森口さんの本名は、花村博美（はなむら・ひろみ）さんです
母・玉枝さんは、森口さんが小学校２年のときに夫と離婚した後、４人の娘を女手一つで育てました。
風呂もない質素なアパートで暮らしながら、夜は配膳の仕事をし、明け方まで魚市場で働くという生活を続けました。
真冬でも、水で魚のウロコを洗い流してから家に入り、すぐに台所へ立って娘たちの朝食を作ってくれました。
森口さんがオーディションに挑み、結果が出ずに涙してしまったとき、玉枝さんは
家族の前で泣いてはいけません、トイレで泣きなさい
と優しく諭してくれましたが、しばらくすると
いい加減にしてください。トイレが使えません
と退出を促しました。
実はお母さん、「いつ泣きだしたか」を覚えていて、あまり泣きすぎないよう気を配っていたのです。
森口さんが歌手を目指し上京する朝、お母さんは
娘を手放せない！
と出発直前まで引き止めたのだとか。
母の複雑な思いを背に旅立った17歳の朝でした。
◆兄弟姉妹
森口さんには３人の姉がいて、4人姉妹の末っ子として育ちました。[4]
そのうちのお一人の名前は花村直美（はなむら・なおみ）さん。
直美さんは2013年〈平成25年〉8月20日放送の日本テレビ系バラエティ番組『踊る!さんま御殿!!』に出演し、森口さんとのエピソードを語っています。
◆夫
森口博子さんは現在も独身で、夫はいません。[5]
人気歌手・タレントとして多忙な活動を続ける一方で、私生活では結婚という道を選ばずに歩んできました。
過去にはスポーツ選手や俳優との熱愛が報じられたこともありましたが、実際にはスタッフ同席の食事を誇張した“誤報”でした。
その際には芸能リポーターからも直撃取材を受けましたが、「デマなんです」と真剣に説明する森口さんの姿に、最後は現場が笑いに包まれたというエピソードがあります。
27歳で出版した著書『もっとうまく好きと言えたなら』（TOKYO FM出版）には
35歳で結婚しようと思っている
と綴っていました。
しかし、実際にその年齢を迎えたときは、
今結婚したらもったいない
と考え、仕事を優先しています。
これまで３回以上のプロポーズを受けたことも明かしていますが、結婚後に「仕事をセーブしてほしい」と言われたため、芸能活動を何よりも大切にする彼女はすべて断ってきました。
40代では「おかえり」と迎えてくれる存在を欲しいと感じる時期もありましたが、50代になってからは「１人の方が楽」と感じるようになり、現在は独身生活を前向きに楽しんでいます。
◆子供
森口さんには子供はいません。
◆まとめ
これまで見てきたとおり、森口博子さんの活躍の陰には、苦しい生活を明るさで包み込んだ母親と、支え合った姉たちの存在がありました。
父との別れを経験しながらも、家族に励まされて芸能界で羽ばたいてきたのです。
独身を貫くという選択もまた、森口さんらしい生き方の証といえるでしょう。
家族の応援を胸に、森口博子さんの挑戦はこれからも続いていきます(^o^)丿
◇出典
- Wikipedia 森口博子
- PASONICA 森口博子
- テレ朝POST 2019年11月4日 森口博子、女手一つで4人姉妹を育てた母。風呂なしアパートで作られた真冬の朝食
- 日本テレビ『踊る!さんま御殿!!』 2013年8月20日放送分
- AERA 2024年8月24日 奇跡の56歳「森口博子」が語る独身を貫く理由 「プロポーズされたのは3回以上、10回はない」
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