プロ野球選手として活躍する、松尾汐恩(まつお・しおん)さん。
今回は、そんな松尾さんを支えてきた『家族』の物語です。

◆家族構成
松尾汐恩さんの実家の家族構成は、父親、母親、姉、本人の4人家族です。
父親は野球を始めるきっかけをつくり、母親は日々の練習を支えてきました。
また、父方の祖父も、汐恩さんにとって忘れられない存在です。
◆実家・生い立ち
京都府で育った松尾汐恩さんは、幼い頃から野球が大好きでした。
きっかけは、父親が仲間と楽しんでいた草野球です。
幼稚園の頃に父親について行き、野球の楽しさを知りました。
小学1年生になると、少年野球チームの精華アトムズに入団。
投手として野球を始めます。
中学時代は京田辺ボーイズでプレーし、中学3年生の夏には日本代表として世界大会に出場しました。
高校は、野球の名門・大阪桐蔭高等学校へ進学。
捕手として力を伸ばし、甲子園でも活躍します。
そして2022年〈令和4年〉10月20日、プロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから1位指名を受けました。
父親とボールを追いかけた少年は、家族の応援を受けながら、プロ野球選手への道を歩み始めたのです。
◆父親・太志さん
松尾汐恩さんの父親は、太志さんです。
太志さんも少年時代に野球を経験しており、汐恩さんが入団した精華アトムズの出身でした。
大人になってからは、パパ友たちと草野球を楽しんでいました。
息子が野球を好きになると、仕事帰りにも自宅前や近くの公園でノックやキャッチボールに付き合います。
2022年〈令和4年〉のドラフト指名時、太志さんは息子について
ときどき変態やなあと思うくらいの野球小僧です
と語っています。
それほど、汐恩さんは野球に夢中だったのです。
そんなお父さんには、息子がプロ野球選手になってからも心に残る思い出があります。
2025年〈令和7年〉6月、日刊スポーツの父の日企画で、汐恩さんは父親について振り返りました。
お父さんは、へそくりを使ってグラブなどを買ってくれたそうです。
そのときの言葉が、
母さんには内緒だぞ
というものでした。
野球が大好きな息子を喜ばせたい。
でも、お母さんには内緒にしておきたい。
父と息子だけの、ちょっとした秘密です。
太志さんは日曜大工も得意で、汐恩さんが獲得したトロフィーやメダルを飾る額や棚まで作ってくれました。
汐恩さんは、優しく気さくで、誰とでも親しくなれる父親の人柄を尊敬していると語っています。
野球を教えてくれただけでなく、息子の努力を形にして残してくれたお父さん。
そんな父親への感謝は、今も変わりません。
◆母親・美和さん
松尾汐恩さんの母親は、美和さんです。
美和さんは、野球に打ち込む息子を日々の練習や食事で支えてきました。
汐恩さんは、少年時代の家族との思い出について、試合の日には家族が応援に来てくれたと振り返っています。
さらに、チームの練習がない平日には、お父さんだけでなく、お母さんもバッティング練習に付き合ってくれました。
本人によると、お母さんとは毎日のように練習していたそうです。
お父さんがボールを投げ、お母さんがトスを上げ、汐恩さんがバットを振る。
親子で積み重ねた時間が、少年時代の大切な思い出になっています。
汐恩さんは、この練習を振り返り、お母さんにとても感謝していると語りました。
そして、もう1つ楽しみだったのが、お母さんの手料理です。
大好物は、手作りのハンバーグ。
実家に帰ったときに食べるのが楽しみだったといいます。
プロ野球選手となった今も、練習に付き合ってくれた母親と、家庭の味は、汐恩さんにとってかけがえのない思い出なのです。
◆姉・優妃さん
松尾汐恩さんには、姉の優妃さんがいます。
2022年〈令和4年〉11月の日刊ゲンダイの記事によると、優妃さんも阪神タイガースのファンで、かつては北條史也(ほうじょう・ふみや)選手を応援していました。
当時、優妃さんは2人の子供を育てる母親でした。
父・太志さんも阪神ファンだったことから、松尾家はもともと阪神を応援する家庭だったようです。
幼い頃から野球が身近にあった松尾さん。
家族それぞれが野球を楽しみ、応援してきたことも、汐恩さんの成長を支える環境の1つだったのでしょう。
◆エピローグ
松尾汐恩さんには、もう1人、忘れられない家族がいます。
父方の祖父です。
祖父は、汐恩さんがプロ入りした1年目に、病気のため亡くなりました。
父・太志さんは8人きょうだいで、松尾家は親戚の多い大家族。
孫は20人ほどいたといいます。
その中でも祖父は、汐恩さんのことを気にかけていました。
亡くなる直前まで、
汐恩は元気か? 頑張ってるか?
と、孫の様子を尋ねていたそうです。
祖父が亡くなった後、汐恩さんは演歌を聴くようになりました。
きっかけは、祖父が大好きだった歌手・渥美二郎(あつみ・じろう)さんの「娘よ」という曲です。
祖父が愛していた歌を聴いたことから、演歌の魅力に引き込まれていきました。
2025年〈令和7年〉3月、日刊スポーツの取材で、汐恩さんは演歌について

染みる感じが好き
と語っています。
トレーニング中や移動中にも演歌を聴き、力をもらっているそうです。
その歌声の向こうには、いつも孫を気にかけてくれた祖父の思いが、静かに息づいているのかもしれません。
◇脚注・出典
- 日刊ゲンダイDIGITAL 2022年11月16日 DeNA1位・松尾汐恩の父が明かす 息子からの「非通知」着信を圏外の職場で心待ちにした
- 日刊スポーツ 2025年6月15日 【父の日】DeNA松尾汐恩「母さんには内緒だぞ」とへそくりでグローブ買ってくれた
- Sportiva(ライブドアニュース掲載) 2023年5月14日 DeNAルーキー・松尾汐恩が語るバウアー体験記「フォーシームは圧を感じるし、スライダーは見たこともない変化をする」
- 日刊スポーツ 2025年3月31日 【とっておきメモ】20歳のDeNA松尾汐恩、歌の趣味は演歌「染みる感じが好き」祖父の影響も
- 週刊ベースボールONLINE 松尾汐恩 選手プロフィール




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