将棋界で数々のタイトルを獲得してきた、西山朋佳(にしやま・ともか)さん。
今回は、そんな西山さんを取り巻く『家族』の物語です。

◆家族構成
西山朋佳さんの実家の家族構成は、父親、母親、姉、本人の4人家族です。
朋佳さんは2025年11月24日に一般男性と結婚しました。
夫の名前などは公表されておらず、結婚後も西山姓で活動しています。
◆実家・生い立ち
西山朋佳さんは、大阪府大阪狭山市で育ちました。
将棋との出会いは5歳の頃。
自宅で父親と姉が将棋を指している姿を見て、興味を持ったことがきっかけでした。
小学1年生になると、地元の将棋教室に通い始めます。
小学2年生でアマチュア初段、小学4年生ではアマチュア三段に到達。
早くから優れた実力を発揮しました。
しかし、小学4年生の頃には、関西将棋会館の道場に通うのをやめてしまいます。
将棋を数局指すと、外の公園で遊んでいたことが母親に伝わったのが理由でした。
その後、小学5年生で奈良県の将棋教室を営む伊藤博文七段のもとへ通うようになります。
同年には小学生女流名人の全国大会で優勝。
将棋への意欲を再び強めていきました。
2010年〈平成22年〉3月、プロ棋士養成機関の奨励会に6級で入会します。
2015年〈平成27年〉12月には三段に昇段。
棋士になるまであと一歩のところまで迫りましたが、2021年〈令和3年〉3月、三段で奨励会を退会しました。
同年4月から女流棋士として活動を始め、数々のタイトルを獲得。
将棋界を代表する女流棋士の一人となります。
そして2026年10月26日、ついに棋士編入の権利を行使することを表明しました。
2027年4月1日付でフリークラス四段として公式戦に出場します。
女性が棋士となるのは将棋界で初めてのことです。
◆父親は将棋のきっかけをつくった人
西山朋佳さんが将棋に興味を持ったのは、父親と姉が対局している姿を見たことがきっかけでした。
当時、父親も姉も将棋のルールを少しかじっている程度だったといいます。
それでも、家族が盤を挟んで向き合う姿は、幼い朋佳さんの興味を引きました。
やがて朋佳さんは将棋教室に通い始め、同世代の子どもたちと対局を重ねながら実力を伸ばしていきます。
父親の名前や職業など、詳しいプロフィールは公表されていません。
ただ、父親と姉が将棋を指していたことが、朋佳さんの人生を大きく変える出会いにつながりました。
家族の何気ない対局から始まった将棋への興味は、やがて女性初の棋士を目指す挑戦へとつながっていったのです。
◆母親は娘の挑戦を見守る
西山朋佳さんの母親は、姉妹それぞれの個性を尊重してきた人です。
朋佳さんはインタビューで、母親には「姉妹で同じ習い事はさせない」という考えがあったと語っています。
お姉さんはピアノやバレエ、水泳など、さまざまな習い事を経験しました。
一方、朋佳さんは将棋に打ち込むようになります。
母親は、姉妹が同じことをするよりも、それぞれに合ったものを見つけることを大切にしていたのでした。
朋佳さんが小学4年生の頃、将棋の道場通いをやめた時期にも、母親は娘の様子を見守っていました。
その後、朋佳さんは小学5年生で伊藤博文七段の将棋教室に通い始めます。
当時、母親は朋佳さんが片頭痛のため、当日にならないと教室へ行けるか分からないことを師匠に相談していました。
師匠は、来られるときに来ればよいという姿勢で迎えます。
こうした周囲の理解もあり、朋佳さんは次第に教室へ通う回数を増やし、力をつけていきました。
母親の名前や職業など、詳しいプロフィールは公表されていません。
しかし、娘の体調を気遣いながら将棋を続けられる環境を整えてきたことがうかがえます。
◆姉・西山静佳は囲碁棋士
西山朋佳さんの姉は、囲碁棋士の西山静佳(にしやま・しずか)さんです。
静佳さんは1992年〈平成4年〉7月9日生まれ。
朋佳さんより3歳年上で、関西棋院に所属する二段の棋士です。
姉妹は幼い頃から、異なる盤上競技の世界に関わってきました。
静佳さんが囲碁に興味を持ったきっかけは、漫画『ヒカルの碁』でした。
小学5年生の頃に作品がブームとなり、囲碁に熱中するようになったといいます。
一方、朋佳さんは父親と姉の将棋を見て興味を持ち、将棋の道へ進みました。
姉は囲碁、妹は将棋。
同じ家族から、異なる分野で活躍する棋士が生まれたのです。
静佳さんは関西棋院の公式プロフィールで、趣味に映画鑑賞やお笑い番組を見ることなどを挙げています。
また、ストレス解消法の一つとして「妹と話す」ことも紹介されています。
それぞれの競技で研鑽を積む姉妹ですが、日常では姉妹らしいつながりも続いているようです。
◆夫は一般男性
西山朋佳さんは2025年11月24日、一般男性と結婚しました。
翌25日に結婚を発表し、今後も西山姓で活動することを明らかにしています。
夫の名前や職業などは公表されていません。
結婚後、朋佳さんはインタビューで「毎日楽しく笑って過ごしています」と語りました。
夫婦は映画やアニメ、漫画などが好きで、夫が作品の登場人物のセリフや行動を日常会話に織り交ぜると、思わず笑ってしまうこともあるそうです。
一緒に将棋を指すことはほとんどありませんが、将棋界の話題ではよく盛り上がるといいます。
また、夫の器用なところを尊敬しているとも話しています。
朋佳さんは、これから一緒に年齢を重ねていくなかで、相手のよさを新しく見つけ続けられる夫婦でいたいと考えています。
将棋の勝負に向き合う日々のなかで、自然に笑い合える相手の存在は、これからの人生を歩むうえでも大切な支えになっていくのでしょう。
◆エピローグ
2026年10月26日、西山朋佳さんは棋士編入の権利を行使することを表明しました。
2027年4月から、女性初の棋士として新たな一歩を踏み出します。
この決断に際し、師匠の伊藤博文七段は、長年ともに歩んできた弟子が棋士になることは、お互いの夢だったと喜びを語りました。
「師匠の想いをかなえてくれて、ありがとう。そして、おめでとう」という祝福の言葉には、長い年月をともに歩んできた師弟の思いが込められています。
朋佳さんが将棋を始めたのは、5歳の頃に父親と姉の対局を見たことでした。
家族の何気ないひとときから始まった挑戦は、やがて師匠との出会いにつながり、数々のタイトル獲得を経て、女性初の棋士という新たな歴史へと結実します。
そして今、朋佳さんには、日々を笑顔で過ごせる夫もいます。
家族と師匠、それぞれの支えを胸に、盤上の世界で新しい歴史を切り開いていく西山朋佳さん。
その挑戦は、これからも続いていきます。
◇脚注・出典
- 日刊スポーツ 2026年10月26日 「将棋界初 西山朋佳女流4冠が『棋士』に 編入資格行使を表明『もっと強い方と戦いたい』」
- 日刊スポーツ 2026年10月26日 「『相当な負けず嫌い』だった西山朋佳女流4冠、女性初の棋士へ 師匠が語る原点」
- 文春オンライン 2019年10月31日 「『もう将棋は嫌だ!』小4で道場をやめた“西山朋佳少女”が里見香奈六冠と初めて戦った日」
- 関西棋院公式サイト 「西山静佳|プロ棋士」
- マイナビニュース(将棋情報局) 2025年11月25日 「結婚発表の西山朋佳女流二冠に聞く 理想の夫婦像は?」



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