歌舞伎俳優で現代劇もこなす、三代目・中村橋之助(なかむら はしのすけ)さん。
今回は、そんな橋之助ファミリーが織りなす、壮大な家系図をご紹介します。
◆父親は七代目・中村芝翫さん
中村橋之助さんの父親は、七代目・中村芝翫(しかん)さん。
1928年(昭和3年)3月11日生まれで、昭和・平成の歌舞伎界において名女方として活躍しました。
人間国宝、文化功労者として名を残した父・芝翫さん。
亡くなる2カ月前、橋之助さんに対し
お前に『芝翫』を名乗らせたい。自分が生涯をかけて『芝翫』という名前を大きくしていくから、それを襲名してもらいたい。
という遺言を授けます。
そして、2011年10月、83歳で他界。
遺言を受け、橋之助さんは2016年10月、大名跡「八代目・中村芝翫」を襲名する予定です。
◆母親の名前は?
中村橋之助さんのお母さんの名前は、中村雅子さん。
年齢は、夫・芝翫(しかん)さんより8歳年下で、今年で80歳になられます。
母・雅子さんは、梨園の妻として、長年、中村家を支えてきました。
橋之助さんが三田寛子さんと結婚すると、歌舞伎界のしきたりを全く知らない寛子さんのために、ノートを作って教えてくれたそうです。
金婚式の時には、夫・芝翫さんへラブレターを贈りました。
芝翫さんは、文化功労者のメダルを保管していた箱の中にラブレターをしまい、大切に保管していたそうです。
◆長姉の年齢は?
中村橋之助さんには、2人のお姉さんがいます。
上のお姉さんの名前は、中村光江さん。
1957年12月12日生まれで、現在58歳なので、橋之助さんより8歳年上になります。
長姉・光江さんは舞踊家として活躍しており、2010年5月、祖母の名跡である中村梅彌(うめや)の二代目を襲名。
2011年10月に父が逝去したことを受けて、日本舞踊中村流の家元を八代目として継承しています。
◆次姉の夫は?
中村橋之助さんのもう一人のお姉さんは、波野好江さん。
姉・好江さんは、1980年に十八代目・中村勘三郎さんと結婚しています。
梨園の名門同士の結婚であり、2人の結婚で
梨園の役者は、ほとんどが親戚関係になった(^o^)丿
と言われました。
勘三郎さんの身の回りを一切合切引き受けて、献身的に中村屋の運営を助けていた好江さん。
しかし、勘三郎さんは、2012年6月、食道がんであることを公表し、12月には帰らぬ人となりました。
勘三郎さんは自宅1階リビングルームに安置され、枕元にはお酒が大好きだった勘三郎さんのために、ビールとワイン、寿司が置かれました。
好江さんは、最期まで勘三郎さんに寄り添っていたそうです(^^)
◆兄は中村福助さん
中村橋之助さんにはお兄さんもいて、名前は中村栄一さん。
1960年10月29日生まれで、現在55歳なので、橋之助さんより5歳年上になります。
1992年、兄・栄一さんは九代目・中村福助(ふくすけ)を襲名し、父・芝翫(しかん)さんから流れる成駒屋の女方芸の継承者として活躍します。
2013年9月には、成駒屋の大名跡である「中村歌右衛門」を七代目として襲名することを公表しました。
しかし、同年に体調を崩し、脳内出血により筋力が低下したため、現在、休養中となっています。
◆妻は三田寛子さん
中村橋之助さんは、1991年に女優の三田寛子さんと結婚しています。
寛子さんは、1966年1月27日生まれで、現在50歳なので、橋之助さんと同級生の年齢ですね。
妻・寛子さんは京都市下京区の出身。
1980年に雑誌『セブンティーン』のモデルに合格し、上京。
1981年のTBSドラマ『2年B組仙八先生』の生徒役で女優デビューしました。
『笑っていいとも!』では冠コーナー「寛子のおかし大好き」を持ち、天然ボケキャラで大ブレイクします。
その後も女優、タレントとして活躍しますが、1991年に橋之助さんと結婚してからは梨園の妻に専念。
着付け、茶道、書道を習い、跡取りを産む大役も果たし、現在ではアイドルだった頃の面影はありません。
◆息子1・国生さん
中村橋之助さんは、跡取りとして三人の息子に恵まれています。
長男の名前は、中村国生さん。
国生さんは、1995年12月26日生まれで、現在20歳になります。
2016年10月には、四代目「中村橋之助」を襲名する予定です。
◆息子2・宗生さん
中村橋之助さんの次男の名前は、中村宗生さん。
宗生さんは、1997年11月13日生まれで、現在18歳になりますが、兄と同じタイミングで三代目「中村福之助」を襲名する予定です。
◆息子3・宜生さん
中村橋之助さんの三男の名前は、中村宜生さん。
宜生さんは、2001年9月10日生まれで、現在15歳になります。
やはり、お兄さんたちと同じタイミングで、四代目「中村歌之助」を襲名することが発表されています。
◆まとめ・孫や子供たちが織りなす壮大な家系図
中村橋之助さんの父、七代目・中村芝翫(しかん)さんは、幼い時に父親を亡くしており、誰よりも家族の繋がりや重さを一番受け止めていた人でした。
最期には、大勢の孫や子供たちに囲まれて旅立ち、
喜んでいると思う…
と橋之助さんは語っています。
父の遺思を継いだ息子たちによって、「成駒屋」の壮大な家系図は、これからも広がっていくことでしょう!
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