引退から40年を過ぎてなお、語り継がれる伝説の歌手、山口百恵さん。
今回は、そんな百恵さんを取り巻く『家族』の物語です。
◆困窮した実家での生活
山口百恵さんは、東京都渋谷区の生まれ。[1]
幼少時を神奈川県横浜市瀬谷区で過ごし、小学校2年生から中学生でデビューするまで、横須賀市で暮らしました。
幼少期の生活は困窮しており、生活保護を受けて暮らしていたこともあります。[2]
小学校は、横須賀市立鶴久保(つるくぼ)小学校を卒業。
横須賀市立不入斗(いりやまず)中学校に入ると、百恵さんは読売新聞の朝刊配達を始めました。
そして中学2年生だった1972年12月、日本テレビ『スター誕生!』に出場し、芸能界デビューのきっかけをつかみます。
スター誕生!に出場したのは、同い年の森昌子(もり・まさこ)さんがテレビで活躍しているのを見て、
自分も森昌子さんのようになりたい
と思ったことでした。

翌年『としごろ』でデビュー。

森昌子さん、桜田淳子さんとともに「花の中3トリオ」と呼ばれました
高校は、日出女子学園高等学校を卒業しています。
◆絶縁した父親
山口百恵さんの父親は、他に家庭がある人でした。[2]
父親は、百恵さんと妹さんをしぶしぶ認知しますが、生活費は入れてくれなかったため、百恵さん一家は困窮。
一方で、百恵さんがスターになると手のひらを返し、
- 週刊誌に“出生の秘密”を売り込み
- 百恵さんに無断で所属事務所から借金
- 他の事務所に百恵さんの移籍をちらつかせて移籍料をだましとる
など、百恵さんの足を引っ張り続けました。
さらに何百万円ものお金を要求してきたという父親。
百恵さんは“手切れ金”を渡し、スッパリと縁を切っています。
◆早逝した母親
山口百恵さんの母親の名前は、正子さん。
母・正子さんは女手一つでガリ版の筆耕や洋裁をこなし、2人の子供を育てました。[3]
苦労したことが影響したのでしょう、1989年(平成元年)、百恵さんが30歳の時に、お母さんは亡くなっています。[4]
◆5歳下の妹
山口百恵さんには、5歳年下の妹がいます。[3]
お名前は、淑恵さんとおっしゃるようですね。
日曜日はオムレツ作りから始まります。🥚🍳
山口百恵・淑恵(妹) pic.twitter.com/tdJNtKd6kG— らうおう2 (@am_kydi) December 3, 2017
◆夫・三浦友和
①夫との馴れ初め
山口百恵さんは、21歳の時に結婚しています。
夫は俳優の三浦友和(みうら・ともかず)さん。
1952年〈昭和27年〉1月28日生まれなので、百恵さんより7歳年上になります。
夫・友和さんとの馴れ初めは、デビュー翌年の1974年に、グリコのCMで共演したこと。
友和さんとはその後もテレビドラマやCMで共演し、2人は「ゴールデンコンビ」と呼ばれるようになりました。
テレビドラマ『赤い』シリーズで、TBSが2人を起用したため、1年の大半を一緒に過ごす異例の形。
仕事の関係が恋愛の関係に変わったのは、ある意味必然だったのかもしれません。
②結婚式
山口百恵さんと三浦友和さんの結婚式は、1980年11月19日、東京都港区赤坂の日本基督教団霊南坂教会にて。
披露宴は、東京プリンスホテル・鳳凰の間で、招待客1,800人が出席して行われました。
仲人は百恵さんが「芸能界の父」と慕った、宇津井健(うつい・けん)夫妻です。

◆息子が2人
山口百恵さんと三浦友和さんの間には、2人の息子さんがいます。
①長男・三浦祐太朗
長男の名前は、三浦祐太朗(みうら・ゆうたろう)さん。
1984年4月30日に東京都港区で生まれ、国立市で育ちました。
小学校は、国立学園小学校を卒業。[5]
中学校からは成城学園 [6]で、成城学園高等学校、成城大学法学部を卒業しています。
祐太朗さんは中学時代の同級生で『Peaky SALT』というバンドを結成。
大学時代にデモテープを各所に送り、2008年11月26日、『イトシセツナナミダ』でメジャーデビューを果たしました。
2010年にバンド活動を休止し、ソロ活動を開始。
2020年6月12日、声優・歌手の牧野由依(まきの・ゆい)さんと結婚しています。
②次男・三浦貴大
次男の名前は、三浦貴大(みうら・たかひろ)さん。
1985年11月10日に東京で生まれ、兄と同じく国立学園小学校、成城学園中学校、成城学園高等学校、を卒業しました。
大学は順天堂大学で、精神保健福祉士を目指していましたが、社会には様々なタイプの人間が存在することを知って、俳優になることを決意。
父・三浦友和さんにそのことを報告すると、反対は一切なく、知り合いのプロデューサーに相談してくれて、いきなり映画出演が決まりました。
デビュー作となった『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』での演技が評価され、
- 第34回日本アカデミー賞新人俳優賞
- 第35回報知映画賞新人賞
を受賞しています。
◆まとめ
山口百恵さんは結婚式と同日に、記念シングル『一恵』を発売しました。
歌詞にはこう歌われています。
母にもらった名前通りの
多すぎる程の倖せは
やはりどこか寂しくて
秋から冬へ 冬から春へ
ひとつの愛を追いかけた
結婚を機に引退して以降、まったく芸能界への未練を感じさせない百恵さんの気持ちがよく表れていますね。
これからも『家族』のために、百恵さんの人生は続いていきます(^o^)丿
◇脚注
- 日刊スポーツ 2009年1月15日 山口百恵…70年代を代表するアイドル
- オトナノ 2018年12月26日 山口百恵の名言をななめ斬り!「売上げ枚数が私の十分の一しかないタレントに対してなら、そうは言わなかったのではないだろうか」
- 日刊スポーツ 2010年3月30日 紙面復刻:山口百恵伝説ここに(1)
- 女性自身 2018年4月8日 百恵さんが人知れず続けていた「義父母への献身介護」12年間
- 国立学園小学校公式ホームページ 2020年11月24日 本校卒業生、三浦祐太朗さんが国立市観光大使に就任しました!
- あいつ今何してる? 2019年6月5日 『山口百恵&三浦友和の長男・三浦祐太朗が涙/超異端児の天才』
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