「ウナギイヌ」の愛称で知られる、埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手。
今回は、そんな秋山選手を育み、支えてくれた『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆実家の横須賀時代
秋山翔吾選手の実家は、神奈川県横須賀市。
2歳から野球を始め、通っていた大津幼稚園の卒園文集には
やきゅうせんしゅになりたいです。いちろうみたいに ひっとうちたいです
と早くも将来を見据えていました。
横須賀市立大津小学校に入学した小学1年から、ソフトボールチームの「大津スネークス」に入部。
5年生からは軟式野球チーム「湘南武山フェニックス」に入団し、投手・捕手・内野手・外野手として、マルチに活躍しました。
実は子供のころには「昆虫博士」という夢もあったのですが、小学校卒業文集のタイトルは
「プロ野球選手を目指して」
夢は目標へと変わっていきます。
横須賀市立大津中学校では、陸上部に所属し、「横浜金沢シニア」でプレー。
横浜創学館高等学校では1年時からレギュラーとなるも、3年夏は県ベスト8で敗退し、甲子園出場経験はありません。
◆父親との約束…
秋山翔吾選手のお父さんの名前は、秋山肇さん。
神奈川県立追浜(おっぱな)高校で球児だった肇さんの夢は
息子をプロ野球選手にしたい
父・肇さんは夢を果たすべく、幼い秋山少年に野球を教え、右打ちを左打ちに変えたのもお父さんの指導によるものです。
秋山少年が小学4年生の時には、知り合いで中学の陸上部顧問に
息子を鍛えてくれ
と依頼。
秋山少年は中学生と一緒に練習を行い、中学生に走り負けると、真剣に悔しがっていたそうです。
正規の練習の後にも、欠かさず野球の特訓を積んでいた父子でしたが、やがてお父さんに病魔がおそいます。
病名は「胃がん」。
入退院を繰り返すようになったお父さんでしたが、栄養を点滴でとるようになってからも、ノックや走り込みにつきあってくれました。
しかし、2000年11月、秋山選手が12歳の時に、父・肇さんは帰らぬ人となります。
その後も、
プロ野球選手になる
という父親との約束を果たすため、練習に励んだ秋山少年。
誰かが止めに入るまで、何時間でも素振りを続けることもあったそうです。
高校3年生の夏に甲子園出場を逃した時は
父に報告する言葉が、まだ、見あたらない…
と悔しさを表しています。
◆母の日に捧げたホームラン
秋山翔吾選手のお母さんの名前は、秋山順子さん。
母・順子さんは、2018年のスポニチの記事で「63歳」とあるので、1955年前後の生まれとなります。
順子さんは、お父さんが亡くなった後は女手一つで、子供たちを育て、秋山選手には野球を続けさせてくれました。
秋山選手も金銭面で負担にならないよう、高校・大学は特待生として進学しています。
女手一つで3兄妹を育ててくれた母には感謝しています
プロ入り後、秋山選手は、感謝の気持ちを「ひとり親の支援活動」という方法で形にします。
2015年は、ひとり親家庭の親子120名を主催試合に招待。
親子水入らずの楽しい時間を過ごしてほしい
と、試合前には親子と握手や記念撮影もこなしています。
2016年も活動を続け、5月8日の母の日には、招待した親子の前でホームランを放ちました。
それはまるで、集まった親子を勇気付け、自身の母親にも捧げるかのような、見事なホームランでした。
◆弟もプロを目指して…
秋山翔吾選手には弟がいて、名前は秋山拓也さん。
弟・拓也さんも野球をやっていて、横浜創学館高等学校から神奈川大学へと進みました。
卒業後は、長野県小諸市に本拠を置く社会人野球クラブの「千曲川硬式野球クラブ」に所属。
実は試合で一緒のチームでプレーしたことがないんです。一緒にプレーするのが夢です
こう語る拓也さんは、警備員の仕事をしながら、プロを目指して汗を流しています。
◆妹はソフトボール選手
秋山翔吾選手には妹もいて、名前は美咲さん。
美咲さんはソフトボールをやっており、女子ソフトの強豪・木更津総合高等学校のスーパープレイヤーとして活躍しました。
その後、関東学園大学の女子ソフトボールチームに所属しています。
◆幼なじみと結婚!お嫁さんの名前は?
2013年12月1日、秋山翔吾選手は横浜市内のホテルで結婚式を挙げました。
式を彩る花嫁のお名前は、(旧姓)鈴木彩香さん。
秋山選手が、幼い頃から顔見知りであった彩香さんにアタックしたのは、高校3年の時でした。
当初から結婚を意識していた2人は、秋山選手が青森・八戸大に進学しても変わらずに、愛を育みました。
家庭的で気配りもできるところに惹かれた
という秋山選手は、プロ入り後も電話などで悩みを相談。
彼女には感謝の気持ちしかないです。そんな彼女を幸せにしたいです
と語る秋山選手は、とても優しい表情をしていました。
◆2人の子供
秋山翔吾選手には、2人の子供がいます。
第1子は、2014年11月18日生まれの男の子。
第2子も男の子で、2016年9月8日に誕生しています。
男同士だから分かることもあると思う。特に最近、父子で一緒に酒を酌み交わすとか、風呂に行くとか、そういうシーンに憧れますね
父親を早くに亡くした分だけ、息子たちと過ごす時間は充実したものになりそうです。
◆まとめ
2010年のドラフト会議当日。
秋山翔吾選手は、指名の当落線上にあり、TVカメラが入った実家には、母・順子さんと妹・美咲さんが震えるように寄り添って座っていました。
期待していたソフトバンクの指名から漏れ、落胆ムードに包まれたさなか、運命の瞬間は訪れます…
第3回選択希望選手、埼玉西武、秋山翔吾ーーー
次の瞬間、テレビには、号泣しながら抱き合う、母と妹の姿が映されていました。
父との約束が果たせてよかった…
と、喜びをかみしめる秋山選手。
しかし、誰よりも喜んだのは、天国のお父さんだったに違いありません:.。. .・*
◇編集後記
秋山翔吾選手が愛用する腕時計を見つけました。
TBS『ジョブチューン』に出演したときの画像です。
ロレックス・サブマリーナのノンデイトモデルですね。
ロレックスサブマリーナーノンデイトF#14060 m【旧】メンズ【並行輸入品】
プロ1年目に涌井秀章(わくい・ひであき)選手から、
開幕スタメンだったら100万円の時計を買ってやる!
と言われ、本当に開幕スタメンだったため、買ってもらいました。
でも金額でビビってしまい、50万円のものを選んだのだそうです(^_-)
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