日本体操界の若き新星、白井健三(しらい・けんぞう)選手。
今回は、そんな白井選手を育み、支えてくれた『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆実家は体操クラブ
白井健三選手の実家は、神奈川県横浜市鶴見区。
実家は「鶴見ジュニア体操クラブ」を経営しており、白井選手は幼い時から体操クラブで遊んで育ちました。
小学校3年生の時、実家のクラブへ正式に入団し、本格的に体操競技に取り組み始めています。
◆父親は鶴見女子のコーチ?
白井健三選手のお父さんの名前は、白井勝晃(まさあき)さん。
年齢は、今年(2017年)で57歳になります。
父・勝晃さんは、日本体育大学の体育学部を卒業後、鶴見女子高(現・鶴見大付属高)の指導者を務め、同校を20度の全国大会に導きました。
後に、白井選手が通った岸根高校の、女子体操部の監督も務めています。
お父さんは1999年、自身のクラブである「鶴見ジュニア体操クラブ」を創設。
創設当初は、高校の体育館を間借りしていましたが、現在では二か所に拠点を構えるまでに規模を拡大しました。
鶴見体操ジュニアクラブの1号館が手狭になり、2号館建設の話が持ち上がったのは、5年前の2011年。
融資を受けるため、銀行への最終プレゼンテーションに臨んだお父さんでしたが、説得力のあるものは用意できませんでした。
融資を諦めていたお父さんでしたが、銀行の支店長は、新聞を手に話します。
“地元で頑張っている人のお役に立てない銀行ではいけない”
奇しくも、前日は「全日本種目別選手権」の開催日。
当時中学3年生の白井選手が、床運動で内村選手に次ぐ2位に食い込む快挙を成し遂げていたのでした。
“こんなことがあるのかって、鳥肌が立ちましたよ”
息子の活躍は、どんなプレゼンよりも説得力があったということなのでしょう。
◆母親の年齢は?
白井健三選手のお母さんの名前は、白井徳美(のりみ)さん。
年齢は、今年(2017年)で53歳になります。
母・徳美さんも、お父さんと同じく日体大の体育学部を卒業。
高校教員を経て、現在は実家の「鶴見ジュニア体操クラブ」の運営に携わっています。
白井家の子育ての秘訣は「思いきり甘やかす」こと。
例えば白井選手は、むいたバナナの皮をそこら辺にほったらかしにして、親がゴミ箱に持っていくそうです(^^;)
意外にも思えますが、これは白井選手が外の厳しい世界で、膨大なエネルギーを放出している事が分かっているため。
これで、家の中でも厳しくすると、子供が潰れかねないため、バランスをとってきたのでしょう。
お母さんは、白井選手について話します。
“3番目だから、ただただかわいいだけだった。健三には、すごいね、大丈夫だよ、としか言ってなかった”
100人の子供には、100通りの子育て法があるのですね。
◆長兄の名前は?
白井健三選手にはお兄さんが2人います。
長兄の名前は、白井勝太郎(しょうたろう)さん。
年齢は、白井選手より6歳上なので、今年(2017年)で27歳になる年齢です。
長兄・勝太郎さんも体操選手であり、白井選手や両親と同じ日体大の体操競技部に所属。
現在は、内村航平選手と同じ、コナミスポーツクラブの体操競技部で活躍しています。
弟に脚光が集まりがちですが、お兄さんも全日本体操種目別選手権では、床で4位、あん馬で6位に入るなど、トップクラスの選手です。
◆次兄の大学は?
白井健三選手の二番目のお兄さんは、白井晃二郎(こうじろう)さん。
年齢は、白井選手より3歳上なので、今年(2017年)で24歳になります。
次兄も日体大の体操競技部で活動しましたが、結果が出せず三軍に所属。
白井選手は日体大の選手寮で暮らしていますが、主力選手でない晃二郎さんはその寮にも入れず、他の学生に混じって一般の学生寮に寝泊まりしました。
白井選手とお好み焼き屋に行くと、晃二郎さんの事を知らない店主は「コナミにいるの?」と聞いてきたそうです。
大学4年で臨んだ「全日本種目別選手権大会」では、床運動で121位。
晃二郎さん、現在は、実家の体操クラブの後継者として、子供たちの指導に当たっています。
◆まとめ
これまで見てきた通り、白井健三選手の栄光の陰には、温かく支えてくれた『家族』の姿がありました。
家族の思いを胸に、東京で求められる結果は金メダルのみ。
白井選手の活躍を、陰ながら応援しています!
◇あとがき
白井健三選手をはじめ、日本を代表するトップアスリートの12家族を取材した本があります。
天才を作る親たちのルール トップアスリート誕生秘話 トップアスリート誕生秘話 (Sports graphic Number books) [ 吉井妙子 ]
トップアスリートを、親は家庭でどのように教育したのか。
親がしたこと、親がしなかったことは何なのか…?
アスリートを支えるご家族は必見です。
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