2017年8月10日、「カバゴン」の愛称で知られた教育評論家、阿部進(あべすすむ)さんが亡くなりました。
今回は、そんな阿部さんを支えた『家族』を紹介し、在りし日の故人を偲びたいと思います。
◆川崎出身
阿部進さんは、神奈川県川崎市の出身。
神奈川県立神奈川工業高等学校の機械科2年生の時、終戦を迎えました。
卒業後、進学も就職もできずにいたとき、演劇部の顧問教論が小学校の産休教員代理の仕事を紹介してくれます。
これが縁で教員になり、その傍ら周囲の都会っ子の姿を「現代子ども気質」「現代っ子採点法」につづってベストセラーとなりました。
現在でも使用される「現代っ子」という言葉は、阿部さんが考えた造語なのだそうです。
◆息子の名前は?
阿部進さんの息子さんの名前は、阿部昌浩さん。
長男の昌浩さんは、阿部さんの後継者であり、現在は阿部さんが創設した「麻布科学実験教室」の室長を務めています。
今回の阿部さんの葬儀の喪主も、昌浩さんが務めます。
◆妻は難病で寝たきりに…
阿部進さんの奥さまは、阿部さんより2歳年下。
2009年12月に新型インフルエンザのワクチンを接種したところ、副作用でギラン・バレー症候群(運動神経障害のため手足に力が入らなくなる難病)などを発症。
それ以降、人工呼吸器が必要で、寝たきりの生活を送っています。
◆2人の娘が看病
阿部さんは胃がんの病状が悪化し、奥さまは寝たきりの状況。
両親の介護は、昌浩さん夫婦と2人の娘が交代で行っています。
◆まとめ
阿部進さんは今から9年前、78歳の時に超高層マンションの最上階へ引っ越します。
マンションは、駅前の1等地にそびえる超高層マンションで、最上階とあって全室大パノラマ。
遠くは富士山がくっきり見え、眼下には100万ドルの夜景がダイヤモンドのようにきらめきます。
阿部さんの奥様いわく、
子供達には、なにもその歳になって引っ越さなくても、なんて言われたんですが、主人の夢でしたから‥
ご夫婦がお元気なうちに夢をかなえられて良かったと思います。
今ごろ天国から、日本の教育の行く末を考えていらっしゃることでしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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