弁護士、ファーストレディ、上院議員、国務長官など、さまざまな経歴を持つ、ヒラリー・クリントン氏。
今回は、そんなヒラリーを取り巻く『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆父親の職業は?
ヒラリー・クリントン氏の父親の名前は、ヒュー・ローダム氏。
父・ローダム氏は、カーテン生地の会社を経営し、繊維業界の大物でした。
戦時中は海軍に所属し、太平洋戦線に出征する水兵の訓練にあたっていたせいか、お父さんは厳格な方。
ヒラリーが育ったパークリッジは、冬場はマイナス20度まで気温が下がりますが、
寒さに耐えられずになにができるか!
と、暖房を使うことを許さなかったそうです(^_^;)
また、父・ローダム氏は、政治的には厳格な保守主義者で、共和党の支持者でした。
ローダム氏は冗談で、
ヒラリーをウェルズリー大学に行かせたのは、大きなミスだった…
と、話していたそうです。
それは、ウェルズリーに行ったヒラリーが、父親の嫌うヒッピーのような姿をして、ニューヨーク・タイムズを読んでいたからです。
しかし、そんな父・ローダム氏も、娘婿のビル・クリントン氏が民主党の大統領候補に立候補すると、
私も共和党員だ。しかし、あいつ(ビル・クリントン)は本当に素晴らしいやつだ
と、選挙運動に協力してくれたのだそうです(*^_^*)
◆母親の名前は?
ヒラリークリントン氏の母親の名前は、ドロシー・ローダムさん。
母・ドロシーさんは、8歳のころ両親が離婚し、叔母の家に預けられることになります。
当時シカゴにいたドロシーさんは、3歳の妹の手を引いて、3日間かけてカリフォルニアの叔母の家までたどり着いたそうです(T_T)
28歳でローダム氏と結婚したドロシーさんは、自分の辛い幼少時代を忘れず、
自分は同じ間違いをしない!
と、心に決めていました。
ヒラリーは母親について、
母親は結局、大学に行く機会がなかったけれども、母のおかげで、自分がこうと決めたことは何でもできるんだと確信するようになった…
と話しています。
また、ヒラリーは、2016年の予備選勝利を確定する演説で、再び母親について言及しました。
母は弱者を困らせる人に絶対にひるむなと教えたが、それは実に正しい助言だった
ライバルのドナルド・トランプ氏を悪党に描き、母親の教えどおりトランプ氏に対抗する闘志を示したのでした。
◆長弟は弁護士
ヒラリークリントン氏には、二人の弟がいます。
上の弟の名前は、「ヒュー」ローダム氏なので、父親の名前をもらっているのですね。
弟・ヒュー氏の職業は、弁護士。
フロリダの上院議員選に出馬したこともありましたが、この時は惜しくも落選しています(>_<)
また、クリントン元大統領は、退任間際に恩赦と減刑を行っていますが、ここで弟・ヒュー氏に疑惑が…
2人の重罪犯について、ヒュー氏が恩赦申請の代理人を務めた上、成功報酬として合わせ
て40万ドルを受け取っていたのです。
ヒラリーはこの件について、
彼は私の弟であり、私は弟を愛しています。彼のこの酷い誤ちに非常にがっかりしています
と、コメントしています。
◆末弟は…
ヒラリークリントン氏のもう一人の弟は、トニー・ローダム氏。
トニー氏は大学を卒業せず、金属加工会社や保険、私立探偵など、職を転々としてきました。
2010年にハイチ大地震が発生し、ビル・クリントン氏が暫定ハイチ復旧委員会の共同議長に就任します。
すると、トニー氏と仲間たちは、
クリントン財団から多額の出資がある!
として、ハイチの被害にあった家々の復興計画をもちかけたそうです。
しかし、その話が実を結ぶことはなく、後にクリントン氏は、
自分はかかわってない
と、弁明しています(>_<)
◆夫はビル・クリントン
ヒラリークリントン氏の夫は、ビル・クリントン氏。
1946年8月19日生まれで、現在70歳なので、ヒラリーより1歳年上ですね。
夫・ビル氏は、第42代のアメリカ合衆国大統領であり、現在は世界中で講演会活動などを行っています。
出生地はアーカンソー州ホープで、ビルが生まれる約3ヵ月前に、実父は自動車事故で亡くなりました。
ビルは、亡くなった父親の名前を受け継ぎウィリアム・ジェファーソン・ブライス・ジュニアと名づけられました。
その後、母親が自動車販売店を営むロジャー・クリントン氏と再婚し、「クリントン」の名前となっています。
新しい父親は強度のアルコール中毒であり、自宅内で頻繁に暴力を振るい、拳銃を発砲されるなど、不遇な少年時代を過ごしました。
そんな経験が影響したのか、イェール・ロー・スクールに進学し、法律家の道を目指します。
在学中にヒラリーと出会い、1975年に結婚。
その後、1977年にはアーカンソー州司法長官、78年には32歳の若さでアーカンソー州知事に当選しました。
1993年、アメリカ大統領に就任。
任期中には、「クリントノミクス」と呼ばれる経済政策に力を入れ、巨額の財政赤字を解消するなど、手腕を発揮します。
しかし、1998年にはモニカ・ルインスキー事件が発生し、経済よりも女性スキャンダルの印象が強く残ってしまいました(>_<)
◆娘はチェルシー
ヒラリークリントン氏には、一人娘がいます。
娘の名前はチェルシー・ヴィクトリア・クリントンさん。
1980年2月27日生まれなので、年齢は36歳になります。
チェルシーさんの名前は、ジョニ・ミッチェルの歌「チェルシーの朝」に由来。
1969年にジュディ・コリンズがカバーしたこの曲を聴いたとき、父のビルは、
もし我々に娘ができたら名前はチェルシーにしよう!
とひらめいたのだそうです(*^_^*)
2001年にスタンフォード大学を卒業し、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。
その後、投資ファンドやニューヨーク大学でキャリアを重ね、オックスフォード大学とコロンビア大学より修士号を取得しました。
2010年、10代の頃からの知人でゴールドマン・サックスに勤務するマーク・メツビンスキー氏と結婚します。
ニューヨーク州ラインベックで挙式しましたが、あまりに度を越した乱痴気騒ぎに地元ラインベックの住民は激怒。
後日、新郎新婦でワインボトルを配って謝罪に回ったのだとか…(>_<)
2014年9月に長女シャーロット、2016年6月に長男エイダンを出産。
ヒラリーにはお孫さんがいるのですね(゚д゚;)
◆まとめ・感謝のメール
2016年7月、米民主党の全国大会で、ヒラリークリントン氏は女性初の大統領候補に指名されました。
指名受諾演説でヒラリーはまず、夫のビル・クリントン氏をはじめとする家族への感謝の言葉からスピーチを始めます。
夫のビルも、一人娘のチェルシーも演説し、感動の中で大会は幕を閉じました。
選挙戦では、私用メール問題で最後まで苦しんだヒラリー…
感謝のメールは、家族のもとにも届いたのでしょうか(^_-)
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