金正恩の『家族』〜妻・子供はいるのか?複雑な兄弟姉妹の家系図

北朝鮮の第3代最高指導者・金正恩(キム・ジョンウン)氏。

今回は、正恩氏を取り巻く複雑な家族の関係をご紹介します。

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◆妻・李雪主さん

金正恩氏は結婚しており、妻の名前は李雪主(リ・ソルジュ)さん。

1989年9月28日生まれなので、正恩氏より5歳年下です。

大学教授の父親と医師の母親を両親に持つとされており、一般家庭ながらも裕福な育ちだったのでしょう。

幼少から芸術団員として選抜され、中国に留学し声学を学んだ後、プロ歌手となりました。

2009年、正恩氏と結婚する際は、金日成総合大学でファーストレディ教育を半年間受けています。

夫人の存在を明かさなかった父・正日氏時代とは異なり、妻・雪主さんはファーストレディとして、重要な役割を担っています。

◆子供はいるのか?

金正恩氏には、雪主さんとの間に3人の子供がいるとされています。

第1子は男の子で、2010年生まれ。

第2子も女の子で、2013年に誕生しています。

米プロバスケットボールNBAの元スター選手デニス・ロッドマン氏は、2013年に、

“赤ん坊のジュエを抱っこし、李雪主夫人とも話した。正恩氏は良い父親で、家族に恵まれていた”

と話しています。

次女の名前は「ジュエ」ちゃんのようですね。

2017年8月28日、韓国の国家情報院は、

“(金正恩の妻・李雪主が)2月に第3子を出産したと見られる”

と報告しました。

第3子の名前や性別は「不明」とされています。

◆出生地は?

金正恩氏は、1984年1月8日生まれ。

出生地については、平壌市・元山市・平安北道昌城郡の3説あります。

1996年9月よりスイス・ベルンに留学し、「パク・ウン」という偽名を使用しながら教育を受けました。

このような経験から母国語以外に、英語、中国語、ロシア語、ドイツ語、フランス語など数ヶ国語を話せるとされています。

日本語についても、漢字の書き取りなどをしていたそうで、来日経験もあります。

◆父親の生まれは?

金正恩氏の父親は、金正日(キム・ジョンイル)氏。

父・正日氏は、1942年2月16日、先代(金日成・キムイルソン)が逃亡先として滞在していた、旧ソ連の極東地方で生まれたとされています。

幼年期は、内向的な性格でしたが、やがてイベントを主催したり、ホームパーティーを開いたりするようになり、社交的になっていきました。

最終学歴は、金日成総合大学の経済学部を卒業しています。

大学卒業後、朝鮮労働党で勤務した正日氏は、1974年、先代の後継者として推戴。

1994年7月8日、先代の死去に伴い、この日から北朝鮮の第2代最高指導者としての統治を開始しました。

2000年6月には、韓国の金大中大統領を平壌に迎え、南北首脳会談を実施。

2002年9月には、日本の小泉純一郎首相と会談し、

“過去に過激な妄動分子がやったことだ”

としながらも、日本人拉致を認め、遺憾の意を表明しています。

2008年8月には脳卒中で倒れるなど、後年は健康不安がささやかれます。

そして、2011年12月、朝鮮中央テレビが正日氏の訃報を報じました。

“地方視察及び指導に向かう列車の中で12月17日午前8時半、過労により息を引き取った”

死因は心筋梗塞、享年70歳でした。

◆母親は日本人?

金正恩氏の母親の名前は、高英姫(コ・ヨンヒ)さん。

1952年6月26日生まれなので、父・正日氏より10歳年下になります。

母・英姫さんは、大阪出身の在日朝鮮人で、帰国事業で北朝鮮に渡りました。

このため、父・正日氏からは日本風に「あゆみ」と呼ばれていたそうです。

英姫さんは、平壌芸術大学卒業後、1971年頃、万寿台芸術団に入り、舞踊家として活動。

「喜び組」の接待役の1人となり、そこで正日氏に見初められ、4番目の妻となりました。

正日氏の寵愛を受ける一方、日常的に孤独感を感じる彼女の

“心を許せる話し相手”

として選ばれたのは、新潟市内で学校から帰宅途中に拉致された、横田めぐみさんだったと言われています。

ともに日本で生まれ、めぐみさんの趣味は「バレエ」ということなので、舞踊家の英姫さんと話しが合ったのかもしれません。

後年、英姫さんは乳がんを患い、2004年夏、パリのジョルジュ・ポンピドゥー欧州病院で亡くなりました。

訃報に接し、金正日氏は泣き崩れたと伝えられています。

◆長姉・金恵敬さん

金正恩氏には、母親が異なる姉が2人います。

長姉の名前は、金恵敬さん。

金正日氏の最初の妻・洪一茜さんとの間に生まれた子供とされています。

◆暗殺に怯える長兄

金正恩氏には兄も2人います。

長兄の名前は金正男(キム・ジョンナム)氏。

1971年5月10日生まれなので、正恩氏より13歳年上になります。

正恩氏とは異母兄に当たり、正男氏の母親は、金正日氏の2番目の妻である成恵琳さんです。

父・正日氏にとって、兄・正男氏は最初の男子であり、たいそう可愛がられ、当然、後継者として見られていました。

しかし、正男氏の母・成恵琳さんには当初、別に夫がおり、元女優という肩書もロイヤルファミリーとしては相応しくないとされてしまいます。

また、父・正日氏が高英姫さんを寵愛するようになると、正男氏の立場は微妙なものになっていきました。

2010年、後継者が正恩氏に確定。

正男氏はその後、中国・マカオや北京に居住し、貿易や金融業に従事しています。

後継者争いに敗れた後、金正男氏は、やがて正恩氏に命を狙われるようになりました。

理由は諸説ありますが、将来、反体制派のリーダーとして担がれる可能性は、正恩氏にとって「脅威」だったに違いありません。

2012年4月、正男氏が弟の正恩氏に宛てた手紙には、

“行くところも避けるところもなく、逃げ道は自殺だけだとよく分かっている”

と記され、自身や家族の命を狙わないよう嘆願しています…。

◆次姉・金雪松さん

金正恩氏の2番目の姉の名前は、金雪松さん。

こちらも異母姉に当たり、父・正日氏の3番目の妻・金英淑さんとの間に生まれた子供とされています。

◆次兄はイケメン?

金正恩氏の2番目の兄の名前は、金正哲(キム・ジョンチョル)氏。

1981年9月25日生まれなので、正恩氏より3歳年上になります。

次兄・正哲氏の母親は、正恩氏と同じく、高英姫さんです。

正日氏の後継者争いでは、軍部の支持を受けていた次兄・正哲氏の指名が予想されることもありましたが、

政治に関心がなく、役職もない。音楽に関心があり、有能なギタリストだ

とされる正哲氏は、あまり関心がなかったのかもしれません。

2015年には、イギリス・ロンドンで開催されたエリック・クラプトン公演に姿を現しています。

ネット上に画像がありますが、次兄・正哲氏は俳優になれるくらいイケメン。

音楽への興味と言い、母親の影響を強く受けたのでしょう。

◆妹もかわいい?

金正恩氏には妹もいて、名前は金与正(キム・ヨジョン)さん。

与正さんの母親も、高英姫さんです。

妹の与正さんは女性ながら政治にも関わっており、一時期は正恩氏と共に後継者の可能性もあったのだとか。

現在は朝鮮労働党の要職に就き、正恩氏の不在時には、最高指導者の代行をしていると噂されています。

ちなみに、与正さんも「かわいい」と評判。

こちらも、母親の血を引き継いだことは間違いありません。

◆まとめ

2017年2月、金正男氏はマレーシアのクアラルンプール国際空港で命を落としました。

女2人による「毒殺」であったと報道されていますが、女2人が真犯人だとは、誰も思っていないでしょう。

半分血を分けた兄弟の、命をかけた争いを、父・正日氏はどう思っていたのでしょうか…?

◇編集後記

北朝鮮は日本の上空にミサイルを飛ばし、警報を聞いた国民は、ただ立ちすくむしかありません。

そんな時、私の頭によぎったのは、

ああ…非常持ち出し袋はあったかな?

ということ。

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ミサイルが落ちた場合、電気や水などのインフラがやられる事態も十分に考えられます。

核シェルターとまでは言いませんが、非常時の荷物くらい確認しておきませんか?

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