硬派の俳優として活躍した、今井雅之さん。
今回は、そんな今井さんを育くみ、支えてきた家族について、追っていきたいと思います。
◆兵庫県出身
今井雅之さんは、兵庫県日高(ひだか)町出身。
幼い頃から千葉真一(ちば・しんいち)さんに憧れ俳優を志すも、高校卒業後は陸上自衛隊に入隊しました。
しかし、上官に俳優志望であることを打ち明け、除隊しています。
その後、法政大学に進学しますが、在学中は、
- 東京~大阪間マラソン
- 奥多摩で1週間のサバイバル
- 真冬の北海道縦断
- 真夏の本州縦断マラソン
などを野宿で行い、自分の限界に挑戦したそうです(^^;)
その後、念願の演劇の世界に飛び込み、屈強な肉体を武器に硬派・武闘派の俳優として、確固たる地位を築いてきました。
今井さんは、講演会などで特攻隊を「武士道精神に溢れる」と語るなど、保守系文化人としての側面があります。
一方で、無名時代のレストラン勤務の経験から、料理を得意とするなど、幅広い人柄で親しまれました。
◆自衛官の父
今井雅之さんの父親の名前は、今井保さん。
父・保さんは、今井さんの子供時代、とても恐ろしい方でした。
今井さんはガキ大将で、学校ではイタズラやケンカを重ね、教師からのお仕置きで木から吊るされるほど悪ガキでしたが、家では大人しくしていたそうです。
お父さんは元自衛官でもあり、高校卒業後に俳優になりたいという今井さんに、
(自衛隊に)2年耐えられたら考えてやる
と話し、今井さんが自衛隊に入隊するきっかけとなりました。
増築が好きなお父さんは、あまり使われないサウナを作るなど実家の改造を重ね、今では18LDKの家に住んでいらっしゃるそうです。
玄関には何故か、お父さんの全身ポスターが飾られています。
◆母は良妻賢母
今井雅之さんの母親の名前は、今井恵子さん。
母・恵子さんは、キャラが濃いお父さんに比べるとエピソードが少ないですが、自衛官の妻として、陰ながら夫を支える良妻賢母の姿が想像できます。
土間を改造したキッチンで、300個のコーヒーカップと23kgの砂糖と格闘しながら、今日もお父さんと仲良く暮らしていらっしゃる事でしょう。
◆姉・陽子さん
今井雅之さんにはお姉さんがいて、名前は陽子さん。
姉・陽子さんは、自衛隊看護学校を出た看護師で、現在は、大阪の病院に勤めています。
横浜で大腸がんと診断された今井さんは、お姉さんの病院にセカンドオピニオンを求め、
あと1日しか持たない
と宣告されています。
◆兄・裕之さん
今井雅之さんにはお兄さんもいて、名前は今井裕之さん。
兄・裕之さんは、15歳で陸上自衛隊少年工科学校に入隊し、以降、40年に渡り国防に貢献したバリバリの自衛官です。
阪神淡路大震災・東日本大震災の災害派遣や、イラク戦争のPKO部隊にも参加し、まさに日本の安全保障の中心で活躍してこられました。
今井さんが自衛隊をやめる時は、家族の中で一番反対されたそうです。
自衛官としての職業魂もさることながら、仕事を中途半端でやめてしまう弟の将来を案じたのかもしれません。
2013年4月、自衛隊勤務を全うし、第2の人生を歩まれています。
◆姉さん女房
今井雅之さんは、ほとんどお嫁さんのことを語りませんが、清楚な感じの女性で決して出しゃばらないタイプだそうです。
1歳年上のお嫁さんは、今井さんが自衛隊を辞め、大学に通いながら俳優を目指していた20代前半に知り合い、無名時代の今井さんを陰ながら支えてきました。
今井さんがガンに絶望し嗚咽している時、お嫁さんは、
早く浮気ができるくらい元気になってね
と涙ながらに励ましたそうです。
この瞬間にも奥さんは、夫の身の回りの世話をするため、朝から晩まで今井さんに付き添い、献身的に闘病生活を支えています。
◆娘はいるのか?
ネット上では今井さんに娘さんがいるという情報もあり、デイリースポーツの記事にも、
看護師長である娘に、クリスマスまで持たない、と告げられた
との記載があります。
しかし、今井さんの娘が看護師長を務める事は、年齢的に不自然です。
前述の通り、今井さんのお姉さんが、大阪の病院に看護師として勤めている事から、この記事は「娘」と「姉」の間違いだと思います。
今井さんのブログには、共演した娘役の女優さんについて、次のようにも綴っています。
実際娘のいない自分にとっては、本当に撮影中は彼女たちの事を、愛娘のように感じた瞬間が何度かありました。
◆まとめ
亡くなる約1か月前、今井雅之さんは、
秋に映画を撮りますので待っていてください
と話しました。
その映画のテーマは「生きようよ」。
お見事です。
今井さんの思いは後進に宿り、きっとその映画を完成させてくれるでしょう。
コメント