2021年8月19日、アクション俳優の千葉真一さんが亡くなりました。
今回は、そんな千葉さんを支えた『家族』の物語です。
◆生い立ち
千葉真一さんは、福岡県博多区雑餉隈で生まれ、4歳で千葉県君津市に引っ越しました。
中学生から器械体操を始め、
オリンピックで日の丸を掲げたい
という夢を抱くようになり、千葉県立木更津第一高等学校へ入学。
1年生で全国大会上位入賞、3年生で全国大会優勝を成し遂げました。
1957年、日本体育大学体育学部体育学科に進学。
2年生の時に、跳馬を練習中に着地で失敗し、腰と両膝を痛めてしまいます。
医師からは、
1年間運動禁止
と宣告され、選手を続けることが困難となりました。
休学も検討しましたが、学費を工面できないので、止むを得ず退学。
将来を模索し、実家に帰る途中の代々木駅で、
のポスターを偶然見かけます。
かつて「ミスタースポーツウエア・コンテスト」に入賞し、東映ニューフェイスを受験するよう勧められていたことを思い出し、応募。
日体大で器械体操をしていた経歴を珍しがられ、2万6千人の応募からトップの成績で合格を果たしました。
◆家族構成
千葉真一さんの実家の家族構成は、父親、母親、姉、千葉さん、弟、妹2人の7人家族です。
自身は2度結婚しており、最初の奥さまとの間に娘が1人。
2人目の妻との間に息子が2人います。
◆父親
千葉真一さんの父親は、福岡県三井郡大刀洗町にあった陸軍飛行戦隊に所属する軍人でした。
◆母親
千葉真一さんの母親は、熊本県出身で、学生時代に陸上競技をしていました。
◆弟は矢吹二朗
千葉真一さんは、二男三女の5人兄弟の長男(第二子)として生まれています。
弟は俳優の矢吹二朗(やぶき・じろう)さん。[1]
1949年〈昭和24年〉1月6日生まれなので、千葉さんより10歳年下になります。
関東高等学校を卒業後、、文学座附属演劇研究所に第7期生として入り、翌年卒業。
皿洗いやトラック運転手の助手、バンドボーイなどさまざまな職業を経て、1969年『ブラックチェンバー』にて俳優デビューを飾ります。
1970年、千葉真一さんが主宰するジャパンアクションクラブに合流。
『仮面ライダー』をはじめとする多くの特撮テレビドラマ、アクション作品に出演しましたが、1982年に俳優を引退しています。
引退理由には、兄と常に比較される芸能生活への悩みがあったそうです
◆前妻・野際陽子
千葉真一さんは、1973年に最初の結婚をしています。
お相手は女優の野際陽子(のぎわ・ようこ)さん。[2]
1936年〈昭和11年〉1月24日生まれなので、千葉さんより3歳年上になります。
結婚のきっかけは、当時大人気のテレビドラマ『キイハンター』で共演したこと。
結婚式は、ギリシャのエーゲ海で2人っきりで挙げています。
おしどり夫婦として知られていましたが、ハリウッドで仕事が増え始めて拠点を移したい千葉さんと、日本にいたい野際さんの意思不一致から、1994年に離婚。
心が離れた訳ではなかったので、離婚会見は野際さんと一緒に行い、離婚後も良好な関係を続けました。
◆娘・真瀬樹里
千葉真一さんと野際陽子さんの間には、娘が1人いて、名前は真瀬樹里(まなせ・じゅり)さん。[3]
1975年〈昭和50年〉1月1日生まれになります。
5歳の時に、女優を志すことを決意していたという樹里さん。
幼稚園から高校までは雙葉学園に通い、1993年、日本大学藝術学部演劇学科に入学しました。
在学中の1994年に、映画『シュート!』でデビュー。
その後、テレビドラマ・映画・演劇などで活躍しています。
◆後妻・玉美夫人
千葉真一さんは、1996年に再婚しています。
後妻さんの名前は、玉美さん。[4]
年齢は、千葉さんより28歳年下になります。
2人の馴れ初めは分かりませんが、妻の玉美さんは、元は京都の舞妓さんです。
京都には撮影所があるから、京都に通ううちに出会い、親しくなられたのでしょう
2010年10月22日にはグランドプリンスホテル赤坂で、結婚披露宴を兼ねた芸能生活50周年記念式典を開催。
しかし、借金問題などでトラブルが続き、夫婦関係も冷めていきます。
千葉さんは、2016年1月1日に放送された『羽鳥慎一のお騒がせ新年会』に生出演し、2015年に離婚が成立していたことを公表しています。
◆2人の息子
千葉真一さんと玉美夫人の間には、2人の息子がいます。
①長男・新田真剣佑
長男の名前は、新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)さん。
1996年〈平成8年〉11月16日生まれになります。
千葉真一さんと言えば、実の娘さんで女優の真瀬樹里さん、そして現在は俳優で実の息子さんである新田真剣佑さんと眞栄田郷敦さんが、千葉さんを囲んでいらっしゃったシーンが、非常に印象的でした。千葉さんのご冥福をお祈りします。合掌…。 https://t.co/hVjESVlysB pic.twitter.com/VPNLUr7A6K
— まつのすけ⊿ (@exngky289) August 19, 2021
真剣佑さんは、アメリカ生まれのアメリカ育ち。
幼少の頃より空手・器械体操・水泳・ピアノの稽古に明け暮れていました。
ハイスクールを卒業した2014年、日本での芸能活動をスタート。
2017年、映画『ちはやふる -上の句- / -下の句-』で、第40回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しました。
2021年4月、海外映画の撮影を優先させるため、国内での俳優活動を休止しています。
②次男・眞栄田郷敦
次男の名前は、眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)さん。
2000年〈平成12年〉1月9日生まれになります。
帰宅。今日は父の次男が京都から会いに来たので、父と弟二人と夕飯食べてきた♪ pic.twitter.com/1vcve5wW2C
— Juri Manase * 真瀬 樹里 (@JuriManase) March 1, 2014
郷敦さんもアメリカ生まれですが、中学は京都市立修学院中学校を卒業。
岡山県にある明誠学院高等学校へ進学すると、吹奏楽部で部長を務め、全国大会銅賞を受賞しています。
高校卒業後、2019年公開の映画『小さな恋のうた』で役者デビュー。
以降、映画、ドラマ、バラエティに出演し、父や兄に劣らない人気で活躍しています。
◆まとめ
これまで見てきた通り、千葉真一さんの活躍の陰には、温かく支えてくれた『家族』の姿がありました。
これからは空の上から、家族の成長を見守ってくれることでしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。
◇脚注
- 2015年1月26日 日刊ゲンダイ 「仮面ライダー」千葉治郎 東京ドイツ村「ジージの森」の顔に
- スポニチアネックス 2021年8月20日 千葉真一さん 野際陽子さんとの結婚秘話、長所でも欠点でもあった事業欲
- 東京新聞 2021年8月19日 千葉真一さん「舞台の袖に立ったら何も考えるな」 娘の真瀬樹里さん、忘れられない教え
- デイリースポーツ 2019年11月7日 眞栄田郷敦 父・千葉真一とデビュー後“初共演”「偉大な父」 兄は真剣佑
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