こんにちは、カゲロウです。
今回は、宅建士の難易度のお話をしたいと思います。
宅建士試験は、わたしが挑戦していたころから、
難易度が高い!
なんて言われてきました。
受かってしまえば、
そうかな…?
などと思えるのですが、そういう私も1回落ちていますが…(*^_^*)
(わたしの受験記については こちら から)
◆宅建士試験の合格率の推移
難易度をはかる基準は、試験の合格率。
最近10年間の宅建試験の合格率を見てみましょう。
年度 | 合格率 |
2009年 | 17.9 |
2010年 | 15.2 |
2011年 | 16.1 |
2012年 | 16.7 |
2013年 | 15.3 |
2014年 | 17.5 |
2015年 | 15.4 |
2016年 | 15.4 |
2017年 | 15.6 |
2018年 | 15.6 |
平均 | 16.1 |
合格率が一番高いのが2009年で17.9%、一番低いのが2010年の15.2%。
2009年に合格率が上がりすぎたから、翌年は問題を難しくしたのでしょう(^_^;)
いずれにしても、100人受けて16人くらいしか受かっていない、という現状が読み取れます。
◆宅建士試験・合格点の推移
宅建士試験の特徴は、合格点がアバウトであること。
試験自体は、1問1点×50問=50点満点で、だいたい7割の35点が「合格の目安」と言われますが、合格点は若干変動します。
年度 | 合格点 |
2009年 | 33 |
2010年 | 36 |
2011年 | 36 |
2012年 | 33 |
2013年 | 33 |
2014年 | 32 |
2015年 | 31 |
2016年 | 35 |
2017年 | 35 |
2018年 | 37 |
平均 | 34.1 |
2010年、2011年、2018年は、35点とっても落第ですね(>_<)
一方、2015年は問題を難しくしすぎたのでしょう、31点とれば合格となっています。
このように、問題の難易度によって合格点を調節しており、結果、合格率が調節されているという側面もあります。
◆宅建士の難易度が高い理由は合格率?
宅建士が、
難易度が高い!
と言われる根拠は、合格率が16%くらいしかないというところからきています。
たしかに、100人受けて16人しか受からないのだから、数字だけ見ると「難易度が高い」と言えるでしょう。
一方で、合格率を低くしている理由として「お気楽受験生」の存在が指摘されています。
そもそも、宅建士を受けるにあたり、年齢や学歴などの受験資格はなく、誰でも受験できます。
受験手数料も7,000円と安くはないですが、絶対にあきらめられない金額ではありません。
また、「お気楽受験生」を増やす要因となっているのが、不動産関係企業の存在。
不動産関係企業は、宅建士の試験をほぼすべての従業員に受験させます。
宅建士は、重要事項説明などに関する独占業務を持っており、不動産関係企業では必須の資格であるからです。
しかし、肝心のスタッフ側はそこまで気合が入っていないため、「お気楽受験生」の仲間入りを果たします。
そして、これらの「お気楽受験生」たちが、準備不足のまま受験することで、合格率を下げる大きな要因となっているのです。
◆宅建士の難易度が高いと言われる本当の理由
宅建士の難易度が高いと言われる理由が合格率の低さにあり、その背景には「お気楽受験生」がいることが分かりました。
多くの書籍やインターネットサイトでも、おおむねそのように説明されています。
しかし、これらは現象面として表れていることを説明しているだけで、真に宅建士の難易度を上げている理由になっていません。
ここで、宅建士の難易度を上げている本当の理由をお話ししましょう。
それは、
“試験科目に「民法」の分野が入っていること”
です。
普通に生活していて「民法」に触れる機会って、どれくらいあるでしょうか?
「刑法」の分野は、テレビのニュースやドラマで意外とおなじみです。
○○容疑者が、○○罪で逮捕され、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年
なんて言葉はけっこう耳にします。
しかし、「民法」はあまりドラマにも出てきません。
例えば民法の世界では、“悪意”は「よこしまな心がある」という意味ではなく、「知っている」という意味です。
「心裡留保」は有効ですが、「表示行為の錯誤」は無効で、「動機の錯誤」は有効となりうるのです。
意味がわからないですよね(@_@;)
◆民法の独学は難しい
宅建士試験の出題傾向を見ると、「民法(権利関係)」からの出題は、全体の28%におよびます。
「宅建業法」に次ぐ出題率の高さであり、絶対に無視できる分野ではありません。
しかし前述したように、民法分野は理解が難しく、受験者が難しいと感じる、合格を諦めてしまう主要な要因となっています。
ギターでいうFコード♪のような存在かもしれません(^_^;)
だからわたしは「民法」だけは、完全な独学をおススメしていません。
テキストを読んでも読んでも読み返しても…民法だけは頭に入ってこないのです。
では、どうすればよいか?
お金や時間がとれる方は、資格スクールに通うのが第一の選択でしょう。
スクールでは、講師の先生から知識を注入される感覚でインプットされるので、「民法」などの難しい分野はこの方法がベストだと思います。
勉強時間も強制的に確保されるし、受験仲間に刺激されたりするのもスクールのメリットですね。
しかし、そんなにお金や時間がとれる方ばかりではありません。
そもそも、日本の大部分である「地方」には、資格スクールなどは通える範囲に存在していないのです。
◆スマホで【スタディング】
ひと昔前まで、そういう方たちは、ビデオ通信講座をとるか、あきらめてテキストとにらめっこするしかありませんでした。
ビデオ通信講座って、意外と高かったりするんですよね…
しかし最近は、スマホを使って手軽に勉強できる手段が出てきています。
代表的なのが【スタディング】シリーズですね。
最近のアンケート調査によると、勉強するのにスマホやタブレットを活用する人の割合は、80%を超えているのだそうです。
そして、【スタディング】を出しているKIYOラーニング社によると、「スタディング・宅建士講座」受講者の合格率は、45.8%にのぼるのだとか。
それだけ、意識が高いひとが【スタディング】を利用しているのでしょう。
もちろん講座の内容も、目を見張る点がいくつかあるのですが、それはまた 別の記事 でご紹介します。
◆まとめ
スティーブ・ジョブスがiPhoneを世の中に発表した時、
全てを変えてしまう新製品
と表現しました。
そしてその言葉どおり、スマホの登場は学習のあり方までも変えてしまおうとしています。
ただ、最適な学習は人それぞれであることも事実。
色々と試した結果、
やっぱり紙と鉛筆が一番…
という方もいらっしゃることでしょう。
一度、無料体験を試されてみてはいかがでしょうか(^_-)
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