こんにちは、カゲロウです。
実はこう見えてもわたし、宅建士の資格を持っています。
いや、正確には宅建の資格に合格しています…ですね。
宅建士になるには、試験に合格した上で、講習を受けて登録しないといけないんですが、それをやっていないんです。
登録するのにお金がかかるし、試験合格の効力は一生続くので、仕事に使わないのであれば、あせって登録する必要はないかと。
同じように考える方、けっこういらっしゃると思います。
仕事に使わないのであれば、なんで受験するのか?
という声が聞こえてきそうです。
しかし言いかえれば、仕事に必要ない人でも、それだけ受験しているってことですよね?
それだけ、宅建士とは魅力のある資格なのです。
◆私が宅建士に挑戦した理由
わたしが宅建士の試験に初めて挑戦したのは、2010年のことでした。
まだ「宅地建物取引士」ではなく、「宅地建物取引主任者」と呼ばれていたころです。
会社が不動産系の新規事業をやろうとしていたので、それに関係するスタッフが、
みんなで宅建に挑戦しよう(^o^)丿
と盛り上がったのがキッカケでした。
しかし結果は、5人受けて合格者はゼロ(>_<)
宅建の合格率は当時から「15%くらい」と言われていたので、1人くらい受かるだろうと思っていたのですが、そんなに甘くはありませんでした。
◆2度目の挑戦で合格
企業人としての宅建へのチャレンジは、「合格者ゼロ」という実績で幕を閉じます。
しかし、話はここで終わりませんでした。
中途半端な学習で終わったわたしでしたが、なぜか「宅建」が心にひっかかります。
実は大学の「法学部」を出ているくせに、恥ずかしながらほとんど知らなかった法律の世界。
心裡留保は有効なのに、表示行為の錯誤は無効となり、動機の錯誤は有効となりうる…
という摩訶不思議な世界に「何か」を見出してしまったのです。
これが法律か…今からでも法律を勉強すれば、学費を出してくれた親に少しは孝行できるかな
ここで初めてやる気になったわたしは、次の年は一人で勉強し、一人で受験。
結果、見事、合格を勝ち取ることができました。
◆奥義1「息をするように学習せよ」
資格試験に限らず、勉強法として有効な方法は、「スキマ時間の活用」と言われています。
行きかえりの通勤電車の中、昼休み、人を待っている間…
こういう時間を有効に使いましょうっていうことですね。
本当に、スキマ時間で勉強すれば、合格できるのでしょうか?
スキマ時間の話はウソではありませんが、わたしは「スキマ時間」という言葉がひとり歩きしているような気がしています。
あたかもスキマ時間に勉強していれば「合格」するような錯覚を覚えるからです。
わたしが思う合格の秘訣は、
息をするように学習をすること。
人間は、仕事や食事の合間に呼吸をしている訳ではありません。
呼吸はベースとしてずっとしているのであって、その上で並行して、仕事や食事をしているのです。
つまり、資格勉強もベースとしてずっと行い、用事がある時だけ勉強を離れ、用件が終わったら勉強に戻ってくるように習慣づけると良いのです。
「スキマ時間」とは、用事がない状態のこと。
用事がないときは、息をするように勉強するクセがつくと、もう試験は通ったようなもんだと思います。
◆奥義2「ゲームのように繰り返せ」
わたしが実践するもう一つの学習法は、
ゲームのように繰り返す
ということ。
みなさん、学校の教科書って何回読んでました?
中には「10回」なんて人もいるかもしれないけど、1回でもまじめに読んでいれば良い方で、わたしも通して読んだことなんかないですね。
ゼロは論外としても、1回読むくらいが普通だと思います
でもこれが大間違いであって、1回読んだくらいでは頭に入らないのです。
みなさんがゲームを買っても、1回で捨てないですよね。
マリオならば、何回も同じコースを繰り返して、アイテムの場所や敵キャラの倒し方を習得していくのです。
そんなこと言ったって、1回読むだけでも苦痛なのに…
と思われることでしょう。
確かに、そこがゲームと異なるところで、読みたくもない教科書を全部読むのって苦痛でしかありません。
時間もかなりかかることでしょう。
でも何とか頑張って、2回読んだらどうなるでしょうか。
実は、1回目ほど時間はかからずに、苦痛も和らいできます。
3回目くらいになると、中身も理解できてくるので、あろうことか面白くなってきたりします。
言ってしまえばゲームも学習も同じで、上達するコツは「繰り返し」なんです。
こういう勉強法を学校では教えないから、勉強ギライな子供が大量生産されていくんですね…
◆私が成功したテキストはもうない…
2度目の受験のとき、わたしが使用したテキストは、伊藤塾の『うかる!宅建・図解テキスト』と『うかる!宅建・精選問題集』でした。(1度目のテキストは記憶すらありません…)
あとがきに伊藤塾長のメッセージで
憲法の理念を実現するために法律塾を開いている
と書いてあるのを見て、衝撃を覚えたものです。
自分は資格をとるためだけに「法律」を学んでいるのに、この人は「憲法」の理念のために「法律」を教えているのか…
スケールの違いに感心しつつも、自分は自分として勉強に取り組みました。
「うかる!宅建」シリーズは、A5版の分厚いテキスト。
コンパクトではあるのですが、それでもカバンの中では存在感があり、片手で持つには少し大変なくらいの重さがありました。
それでも、2回目の挑戦でやる気になったわたしは、所構わずテキストとペンを取り出し、演習問題を繰り返します。
電車の中、ランチの後、会社の昼休み…
勉強のオーラが出まくっていますから、まわりの人から見たら少し異様だったと思います(^_^;)
まあ、そういう視線が気にならなくなったら「勝ち」ですが、なかなかそこまで吹っ切れない人もいることでしょう。
ちなみに、伊藤塾はその後、宅建士分野から「撤退」しています。
わたしが愛用したあのテキストは、もう販売されていないのです…(T_T)/~~~
◆「息をするように・繰り返し」学習するツール
わたしが今、宅建士を受けるとすれば、スマホでやると思いますね。
【スタディング】シリーズなんか、口コミ評判も良いですが、たしかにこれはいいんじゃないかな。
まず場所を選ばない、というのが良いですね。
「息をするように」勉強するためには、満員電車だろうが嫁の実家であろうが、テキストを拡げなければなりません。
その点、スマホはコンパクトだし、「勉強しています」オーラが出ないので、スマートに学習できます。(遊んでいるように見えるかも)
2点目は「ビデオ再生と音声のみ再生」があること。
「ゲームのように繰り返す」ためには、回数を聴きこまなければなりませんが、こういう時「音声のみ再生」は役立ちます。
気になるスマホの「通信容量」も抑えることができますね。
3点目は、「1.5倍速、2倍速」が選べること
慣れてくると「2倍速」でも十分理解できます。
そのレベルまで行くと、より回数をこなしたくなってくるので、倍速再生は受験生心理をよく理解したサービスだと思いますね。
4点目は、金額が安いということ。
正直、もっとするのかと思ったけど、14,960円~なら本の4〜5冊分だから手に届かない金額ではないでしょう。
スクールに通えば、その10倍は必要となります。
最後に付け加えて(?)内容も良いですね。
別の機会にお話ししますが、わたしは、宅建のあとも法律系の資格試験に挑戦しています。
だから知ってるんだけど、【スタディング】宅建士・主任講師の竹原健さんって、業界では割と有名な方。
無料講座 も聴いてみたけど、本当に竹原先生で(笑)
この内容・このレベルでやってくれるのならば、内容的に問題ありません。
◆【スタディング】が向く人
そうは言っても【スタディング】は、やはり人を選ぶシステムだとは思います。
こういう人は向いています。
- 宅建士試験合格のモチベーションがやたら高い人
- 夏休みの宿題を、最終日の8月31日でもいいからとにかく間に合わせる人
- RPGのレベルアップ作業が苦にならない人
スマホで学習といっても独学なので、モチベーションが高い人がいいです。
また、夏休みの宿題を計画的にやるような人が理想的ですが、ギリギリ何とか仕上げる人でも問題ないと思います。
RPGのレベルアップって、面白くないですよね。
でも、やらなければ中ボスにも勝てない…
目的のためなら努力を続けられる人、と言う意味では、独学に向いていると言えます。
◆【スタディング】が向かない人
【スタディング】に向かない人のタイプも考えてみましょう。
- なぜ試験を受けなければいけないのか、分からない人(モチベーションが維持できない)
- 誕生日で、自分にご褒美をあげる人(自分に甘い)
- 攻略本を読まなければRPGをクリアできない人(自分で完結できない)
こんな感じでしょうか?
つまり、モチベーションが高く、自己解決能力がある人にとっては、【スタディング】は有用なツールですが、そうでない人にはおススメしません。
後者には、やはり「スクール」がオススメ。
スクールならば、自分が受け身でいても、スクールがしっかりとカリキュラムを組んでくれます。
自分と同じような「受験生仲間」が周りにいるので、モチベーションを保ちやすいのも、スクールのメリットです。
◆宅建士を制するポイント
【スタディング】の無料講座でも触れていますが、そもそも宅建士の試験では、全体の40%が宅建業法から出題。
さらに、権利関係(民法)が28%を占めるので、この2つが重要です。
そして、多くの受験生が苦労するのが、権利関係(民法)なのです。
心裡留保は有効なのに、表示行為の錯誤は無効となり、動機の錯誤は有効となりうる…
こんな意味不明な理屈を、テキストから独自に理解するのは至難のわざ。
正直、権利関係(民法)以外は、テキスト読むだけでも何とかなるけど、民法だけは誰かに習った方がいいです。
この点は、【スタディング】でもスクールでも、どちらでも良いですね。
◆終わりに…宅建士が終わりではない
というわけで今回は、【スタディング】宅建士のメリット・デメリットについて話してきました。
最後にわたしが言いたいのは、
宅建士をキッカケにしてほしい
ということです。
宅建士は一定の難易度のある試験ですが、それが「人生の目標」となるほど大きな存在でもありません。
宅建士にパスした暁には、より難易度の高い試験に挑戦するもよし、宅建士の資格を活かしてより条件が良い仕事に移るのも良し。
「宅建士」のその先に栄光が見えてくれば、学習のモチベーションも上がることでしょう。
それではご健闘をお祈りしています(^o^)丿
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