青木政憲の【家族】~父親は市議会議長・青木正道氏、母親は青木律子さん、活発な妹と自衛隊の弟

2023年5月25日、長野県中野(なかの)市で立てこもり事件が発生しました。

今回は、立てこもり事件の犯人を取り巻く『家族』にスポットを当て、ご紹介します。

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◆長野・中野市立てこもり事件

事件が発生したのは、5月25日(木)の午後4時ごろ、場所は長野県中野市江部の住宅です。

犯人の男は猟銃と刃物を所持して立てこもり、女性2人と男性警察官2人が犠牲となりました。

この事件で逮捕されたのは、青木政憲(あおき・まさのり)容疑者。

容疑者は迷彩服姿で、迷彩柄の帽子にサングラスとマスクを着けていました。

この格好の意味はーー?

なぜ猟銃を持っていたのかーー?

順を追って見ていきましょう。

◆実家・生い立ち

青木政憲容疑者は、長野県中野市の出身。

実家は13代続く果樹園で、容疑者の曽祖父は市議会議員、祖父は農協の理事をつとめていました。

容疑者は地元の小学校へ通いました。

住所から考えると、中野市立平野小学校だと思われます。

小学生時代はハキハキと話す元気な子供だったといいます。

中学校も地元の中学校へ進学。

これも自宅がある通学区域から、中野市立中野平中学校だと考えられます。

中学時代は軟式野球部に所属し、ポジションはキャッチャーでした。

練習や試合中の声出しなどは得意じゃなくて、ちゃんと声が出せていなかったそうです。

(ユニフォーム姿の容疑者↓)

しかし、おとなしいけど避けられたりイジメられたりすることはありません。

みんなから『あおまちゃ』というあだ名で呼ばれて親しまれていました。

中学校の卒業文集には「自分が思う事」というタイトルで寄稿していました。

自分が思う事

〈この世の中で最も大切なのは「命」だと思います。では二番目は何かと問われたら私は間違いなく「金」と答えるでしょう。なぜなら、貨幣経済(貨幣をなかだちとして生産物の交換が行われる経済。)において金の無い者は生きていけないからであります〉

〈よく聞く綺麗事に「心にゆとりを持ちなさい。」というのがあります。それは金持ちの言う言葉であって、金の無い者や、職業に就けない者が心にゆとりなど持てる訳がないと思われます〉

〈また、健康にしても、病気になった時や怪我をした時など、金がなければ満足な治療も出来ません。また金があれば、多少外見がよくなく、人間性が悪くても異性に人気がでるかもしれません。(質は良くないであろうが)〉

(実際の卒業文集↓)

高校は「地元ではちょっと知られた」県立高校へ進学。

成績は中の上ぐらいで、何かが秀でて目立つ感じはなかったそうです。

ただ、高校に入ると笑顔が消えて勉強は振るわず、受験を控えた進路面談で教師に、

推薦入学は難しい

と告げられました。

1浪し、東海大学(東京)の情報通信系の学部へ進学。

個室に食事付きの神奈川県内の寮で大学生活を始めました。

しかし、他大学の学生もいる環境になじめず、東京・目黒のアパートへ転居。

そして、異変が起きました。

家族が青木容疑者の携帯電話にかけても出ず、折り返しの連絡もありません。

心配した両親は車で急ぎ上京したところ、容疑者はこう言いました。

大学でみんなに『ぼっち』とばかにされている

両親は、容疑者を実家に連れ戻しました。

容疑者の父親は『このままじゃまずい』と思い、半ば無理やり自衛隊に入隊させます。

しかし、自衛隊も長続きせず、2~3カ月で除隊してしまいました。

その後は実家の農園を引き継ぎ、シャインマスカットや桃などを栽培する果樹園「マサノリ園」を経営。

しかし実態は、ほとんどの運営を両親が行っていたそうです。

仕事もせず、人付き合いも苦手な容疑者が生きる糧としていたのは、自衛隊時代に身に付けた射撃でした。

中野市にはクレー射撃場がありましたが、容疑者は射撃場にちょくちょく通っていました。

県公安委員会から猟銃や空気銃など計4丁の所持許可も得ており、長野県猟友会の会員だったそうです。

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