北里大特別栄誉教授である大村智さんが、ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まり、話題となっています。
今回は、そんな大村さんを育んだ『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
《名前が似ていると話題に!》
大野智の『家族』~父親の仕事は?母親の名前はけいこ?姉の写真は?
◆父親の職業は?
大村智さんのお父さんは、山梨県の韮崎で農家を営んでいました。
村の顔役として、いつも村のために働いていたお父さんは、大村さんの自慢であり、今でも活躍する村の簡易水道も、お父さんの働きかけで引かれたものです。
お父さんは、大村さんにああしろこうしろとは言いませんでしたが、野良仕事だけはみっちり仕込まれました。
また、田んぼ、畑、養蚕に関する手筈なども教え込まれ、中学3年のころには、村の仕事を仕切れるくらいに成長します。
そのまま、父親同様に村の世話役になると思っていましたが、高校3年の春、お父さんから
勉強したいなら大学へ行っていいぞ。
と言われました。
それから猛勉強して山梨大に入学したことで、運命は大きく変わっていきます。
◆母親の職業は?
大村智さんのお母さんは、小学校の教師でした。
しかし、「勉強しろ」とはまったく言わず、画用紙やクレヨンを買ってくれて、絵を描くことを勧められます。
お母さんは、学力よりも、感性を伸ばすことを大切にしてくれたのでしょう。
このことは、後に科学者としての発想力を養ったばかりか、科学者でありながら美術にも明るいという、人間の深みを与えてくれました。
◆祖母
お母さんが学校で働いているあいだは、お祖母さんが大村さんの面倒を見てくれました。
お祖母さんは、口癖のように
情けは人の為ならず、巡り巡って己が為。
ということわざを繰り返し、大村さんに教えました。
とにかく人のために働きなさいと、常に言い聞かされて育ったわけです。
大村さんの人生は、
祖母の教えの実践だったなぁ…
と、大村さん自身が語っています。
◆弟は東大?
山梨大学を卒業した大村さんは、都立高校の夜間部の教師となりますが、己の力量不足を感じ、東京教育大(現・筑波大)の研修生となります。
しかし、そこで化学にのめり込んで東京理科大の大学院修士課程に進み、研究に没頭しました。
このころ、弟さんが東京大学に受かり、
東京にいるなら弟の面倒くらい見ろ!
とお父さんに言われ、弟の面倒も見ることになります。
お兄さんはノーベル賞で、弟は東大!(^^)!
ご両親は、天国でさぞかし鼻が高いことでしょう。
◆最愛の妻
大村智さんの奥様のお名前は、文子さん。
大村さんの研究を陰で支えながらも、はっきりとした性格だったようで、アメリカへの留学先を決める際は、
(給料が)一番高いところがいい!
と希望しています。
日本に帰って、北里研究所に乗り込んだ際も、
やっと給料もちゃんと入るようになったのに、また給料の安い研究所に戻るなんて…
とぼやいていたそうです。
こう書くと、拝金主義の女性のようですが、勿論そんな事はなく、大村さんは奥さまを「ワイフ」と呼び、とても大事にされていました。
◆子供
大村智さんは、現在、長女の育代さん(42)と2人で暮らしています。
受賞発表前、大村さんは真っ先に育代さんに
ノーベル賞決まったよ!
と連絡しました。
育代さんは、
えっ本当に?よかったね(^o^)丿
と返したという事です。
◆まとめ
これまで見てきた通り、大村さんの栄光の陰には、憧れの父の姿があり、母と祖母の教えがあり、そして、奥さまの愛の力がありました。
奥さまは残念ながら、一足先に天国にいらっしゃいますが、大村さんは受賞の喜びをこう語っています。
16年前に亡くなった家内に(受賞を)伝えたい…
ノーベル賞は、夫婦2人に与えられた栄誉とも言えるでしょう!
《ノーベル賞受賞者の家族》
- 梶田隆章の『家族』~妻とのなれそめ?子供はいる?実家・弟・妹(2015年・物理学賞)
- 大村智の『家族』~父と母の職業は?弟は東大?妻と子供について(2015年・生理学・医学賞)
- 大隅良典の『家族』〜嫁は大隅典子さん?子供、父母、兄弟について(2016年・生理学・医学賞)
- カズオイシグロの『家族』~妻・ローナ、娘・ナオミに捧ぐノーベル賞(2017年・文学賞)
- 本庶佑の『家族』〜息子と娘も医師なのか?妻に捧げるノーベル賞(2018年・生理学・医学賞)
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