◆3度の結婚と3人の妻
やしきたかじんさんは、生前に3度の結婚と2度の離婚を経験しています。
①1人目の妻
やしきたかじんさんは、龍谷大学2回生だった21歳の時に、最初の結婚をしています。
お相手は、アルバイト先のハンバーガー店の客だった女性でした。
結婚の報告のため、久しぶりに大阪の実家へ帰ったたかじんさん。
「ただいま」と玄関に入ると、応対に出た母親の背中越しに父親の声が響きました。
うちに入れるな!!
あまりの剣幕に気おされて京都へ引き返したたかじんさんは、両親の祝福が得られぬまま結婚。
昼間のアルバイトでは経済的に無理であったため、夜のスナックで歌い出します。
夜ごと酔客相手の弾き語り。
そして結婚とは名ばかりの刺激のない生活。
こんなことでよいのか…と疑問に感じたたかじんさんは、ストレートな行動に出ます。
俺、歌手にならなあかんねん。別れてくれ
いきなりそう言われて3日3晩泣き続けた新妻を残し、4日目の朝、たかじんさんは1人で東京へ旅立ちました。
わずか3カ月間の新婚生活を捨て、東京へ乗り込んだ21歳のたかじんさん。
地下鉄工事のアルバイトをしながら、プロ歌手へのきっかけをつかもうとしますが、1年間で京都へ戻ります。
なじみのスナックを飲み歩き、夜が更けた午前3時、我が家のチャイムを押しました。
おかえり…
1年間ぶりに会う妻は、優しく迎えてくれました。
再び温かい生活が始まり、すぐに子供も生まれました。
しかしたかじんさんは、その数カ月後にまた家を出ています。
今度は妻と娘を残して。
結局離婚した1人目の妻は、1988年10月5日、たかじんさんの39歳の誕生日に亡くなりました。
クモ膜下出血でした。
②2人目の妻
1993年12月25日、たかじんさんは再婚しています。
お相手は15歳年下の和服モデルの女性でした。
2人目の妻とは2006年に離婚。
たかじんさんは2007年2月に放送された『たかじんnoばぁ~』で、
独身になるって、去年知ったんや。離婚届、(勝手に出されてた事を)知らんかったんや~!
と話しています。[5]
③3人目の妻
食道癌などで闘病を続けていた2013年10月10日、やしきたかじんさんは再々婚を果たしました。
3人目の妻の名前は、さくらさん。[6]
年齢は、たかじんさんより32歳年下になります。
百田尚樹(ひゃくた・なおき)さんの著書『殉愛』によると、2人が最初に会ったのは、2011年の12月25日。
イタリアでネイルサロンを経営していたさくらさんは、妹の出産に合わせて日本に帰国しました。
ヒルトン大阪で友人のイタリア人女性と食事をし、その後、Facebookで知り合った「家鋪隆仁」という素性不明のおじさんのパーティに参加。
12月30日、たかじんさんと2人で鉄板焼き店に行き、その日の夜、たかじんさんの自宅にてプロポーズを受けています。
結婚前からたかじんさんの闘病を支え、主治医から、
長い間医師をしてきて、これほど献身的に看病した女性を私は見たことがなく、今後も見ることはないでしょう
と言わしめたさくらさん。
しかし、『殉愛』に対しては、さくらさんサイドの一方的な取材に偏っているとして、批判の声も上がっています。
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