俳優、シンガーソングライター、画家、船舶設計などマルチで活躍する、「若大将」こと加山雄三さん。
今回は、そんな加山さんを取り巻く『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆父親は俳優の上原謙さん
加山雄三さんのお父さんは、俳優の上原謙(うえはらけん)さん。
1909年(明治42年)11月に東京で生まれ、立教大学を卒業後、1935年に松竹に入社しました。
『彼と彼女と少年達』で主役を務めるなど、順調な俳優人生をスタートさせると、翌年には早くも結婚w(゚o゚)w
さらに翌年の1937年には、長男・加山雄三さんが誕生しています。
仕事の方も順調で、1938年の『愛染かつら』は、主題歌「旅の夜風」と共に空前の大ヒットとなり、自身の代表作となりました。
俳優業以外では、1965年、神奈川県茅ヶ崎市に「パシフィックパークホテル」を開業。
しかし、ホテルは数年で倒産して莫大な借金を背負うことになり、またこの頃、奥さんとも死別するなど、不幸が続きます。
1975年には、38歳年下で元クラブ歌手の大林雅美さんと再婚し、マスコミやワイドショーをにぎわせました。
雅美さんとは一女をもうけましたが、のちに喧嘩が絶えなくなり、1991年6月に離婚。
その後は加山さんの家に身を寄せますが、同年11月に、急性心不全で亡くなりました。
82歳の人生でした。
加山さんは父の死に接し、
この一年半は心労が続き、静かな老後を送らせたかった…
と涙をこらえながら語っています。
◆母親は女優の小桜葉子さん
加山雄三さんのお母さんは、女優の小桜葉子(こざくらようこ)さん。
1918年3月4日に東京で生まれ、1926年には松竹蒲田に入り、子役として活躍しました。
そして、同じ松竹の上原謙さんと結婚すると、女優業は控え、小桜式美容体操の講師として活動します。
ちなみに、うつみ宮土理さんの体操の師匠である川端麻記子さんは、母・葉子さんの弟子。
つまりうつみ宮土里さんは、葉子さんの孫弟子に当たるのだそうです。
もっと言えば、母・葉子さんのお父さんは、男爵の岩倉具顕(いわくらともあき)さん。
葉子さんの曽祖父は、なんと明治の元勲・岩倉具視(いわくらともみ)さんなのだそうですw(゚o゚)w
◆妹は池端亮子さん
加山雄三さんには、妹がいます。
妹の名前は、池端亮子さん。
年齢は、加山さんより4歳年下なので、75歳くらいでしょうか。
妹・亮子さんは、かつて、米国人作詞家のマイケル・ルノー氏と結婚していたことがありました。
その縁で、加山さんは自作の歌詞を英語的な表現にするとき、ルノー氏の助言を得ていたそうです。
しかし最近になって、ルノー氏より、加山さんのもつ12曲について、英語作詞の報酬を支払うよう通告がなされました。
加山さんは、ルノー氏に
君はこれまでと同じように僕のゴーストライターでいてくれなければいけないんだ。
と話したと伝えられています。
◆異母妹・仁美凌さん
加山雄三さんには、もう一人妹がいます。
父・上原謙さんが、再婚してできた娘さんですね。
異母妹の名前は、仁美 凌(ひとみ りょう)さん。
1980年11月3日生まれで、年齢は35歳なので、加山さんの妹といっても「孫」でもおかしくないくらい年の差があります。
仁美さんは一時期、女優として活動しましたが、2014年に事件を起こして逮捕・起訴されています。
◆妻は松本めぐみさん
加山雄三さんの奥様は、松本めぐみさん。
1947年2月9日生まれで、現在69歳なので、加山さんより10歳年下になります。
妻・めぐみさんは、元女優さんで、「これが青春だ」「お嫁においで」など多くのテレビ、映画に出演。
「エレキの若大将」での共演をきっかけに、1970年に加山さんと結婚し、芸能界を引退しました。
現在、妻めぐみさんは、加山さんと離れて暮らしているそうで、近所の住民によると
奥さんはアメリカで暮らしているみたいで、お見かけするのは、1年のうち何日かです。
何やら、夫婦関係が破たんしたようにも見えますが、実はアメリカの永住権が関係しているのだとか。
加山夫妻は、仕事や将来のために、グリーンカード(米国永住権)を取得しています。
加山さんは職業:アーティストなので世界中どこにいてもいいのですが、めぐみさんの職業は「専業主婦」。
このため、めぐみさんには、
半年以上アメリカに滞在しなければならない。
というルールが課され、守らないとグリーンカードを剥奪されてしまうのだそうです。
夫婦の別居は、将来、夫婦がアメリカで暮らすために必要なのでした(*^_^*)
◆息子1・池端信宏さん
加山雄三さん夫妻には、四人の子供がいます。
第1子は長男の池端信宏さんで、年齢は44歳。
信宏さんは音楽活動や画家・CGデザイナーとして活動する一方で、花火師の資格も持ち、音楽と花火を融合させた演出で国際的に活躍しています。
マルチな才能は、お父さん譲りですね(^o^)丿
◆息子2・山下徹大さん
加山雄三さんの第2子は、次男の山下徹大(やましたてつお)さん。
1975年8月8日生まれで、年齢は41歳。
徹大さんは俳優として活躍しており、「踊る大捜査線」「ひとつ屋根の下」「相棒」などに出演しています。
本名は池端徹大さんですが、なぜ「山下」を名乗っているのでしょう?
実は、芸名の「山下」には、
加山の「山」を下に見る
という意味が含まれているのだとか。
著名な親を持つ子の反骨精神と、ちょっとした遊び心が感じられますね(^_-)
◆娘1・梓真悠子さん
加山雄三さんの第3子は、長女の梓真悠子(あずさまゆこ)さん。
1976年7月26日生まれで、現在40歳になります。
《画像左から真悠子さん、加山さん、母・めぐみさん、妹・えみさん》
慶応大在学中に、NHK大河ドラマ「毛利元就」などに出演したこともありましたが、大学卒業後、8歳年上の一般男性と結婚。
以降は、両親から受け継いだ料理の腕と食のこだわりを発揮して、クッキングサロンを主宰し、料理研究家としても活動してきました。
旦那さんとの間には2人の息子さんが生まれましたが、2011年に離婚。
離婚原因については、
いろいろ価値観の違いも大きくて、ずっとすれ違いの夫婦でしたから…
と、知人が話しています。
◆娘2・池端えみさん
加山雄三さんの第4子は、次女の池端えみ(いけはたえみ)さん。
1978年3月28日生まれで、現在38歳になります。
えみさんは、日本で3年間女優として活動しましたが、
(女優業を)本当のものにしたい!
と決意し、思いきってニューヨークに渡ります。
親のコネがない中、オーディションを受けまくり、アメリカの舞台やCMで活動。
目標とする女優は、
どんな演技でもこなせるメリル・ストリープです!
と明快です。
◆まとめ…皆へ歌う「旅人よ」
2016年のリオ五輪閉会式。
クライマックスの花火を演出したのは、加山雄三さんの長男・信宏さんでした。
加山さんは音楽フェスでこの話題に触れると、名曲「旅人よ」を熱唱。
お聞き はるかな空に鐘がなる 遠いふるさとにいる 母の歌に似て♪
この時、加山さんの脳裏には、家族一人ひとりの表情が浮かんでいたことでしょう(^_-)