◆社長令嬢の妻
①妻との馴れ初め
藤子不二雄Aさんは1966年、32歳のときに結婚しています。
奥さまの名前は、猪目和代さん。[2]
結婚時の報道で27歳とされているので、藤子Ⓐさんより5歳年下になりますね。
2歳年下という説もあります
和代さんは、静岡の会社の社長令嬢で、共立女子大学英文科卒という才媛です。
お茶の水女子大出身という説もあります
そんな和代さんとの馴れ初めは、アシスタントとして作品を手伝ってもらったことでした。
当時、仕事が忙しくなってきた藤子Ⓐさんは、アシスタントの必要性を感じ、挿絵画家・小林秀美画伯に紹介を頼みました。
このとき、小林画伯が紹介してくれた女性が和代さん。
藤子Ⓐさんは、中野の喫茶店で初めて和代さんと対面した瞬間、
彼女と結婚したい
と感じたのだそうです。
こうしてアシスタントに採用された和代さんでしたが、経歴からも分かる通り「絵」の経験がなく、
ラインは曲がる、ベタははみ出す
という具合に、アシスタントとしては失格でした。
もし、このことを藤子Fさんに知られたら「他の人を雇おう」と言われてしまいます。
これを恐れた藤子Ⓐさんは、夜中にこっそり和代さんの作業を修正していたそうです。
②まんが道を支えた妻
こうした努力(?)が実り、和代さんと親しくなった藤子Ⓐさん。
アシスタント作業は辞めてもらいました
そして、3年の交際を経てゴールインとなりました。
結婚式は東京ヒルトンホテルで行われ、仲人は手塚治虫(てづか・おさむ)さんがつとめています。
こうして始まった結婚生活ですが、実は藤子Ⓐさんは、禅寺に生まれたため精進料理に親しんでおり、大人になっても肉や魚が食べられませんでした。
そこで和代さんは、偏食の夫のために、毎日愛妻弁当を作ります。
病気に倒れ、不自由な体になった後もずっと…。
藤子Ⓐさんは妻への感謝を込めて毎日、弁当をスケッチに描き、写真に撮って残しました。
よく怒られていたから『恐妻』なんて言っていたけど、ホントは感謝、感謝
そして、奥さまに対するリスペクトを大切にしています。
◆子供はいる?
藤子不二雄Aさんには、子供はいないようです。
◆まとめ
これまで見てきた通り、藤子不二雄Aさんの活躍の陰には、温かく支えてくれた『家族』の姿がありました。
これからも家族への思いを胸に、藤子Ⓐさんの挑戦は続いていきます(^o^)丿
◇脚注
- Wikipedia 2022年4月7日確認 藤子スタジオ
- 週刊平凡 1966年6月23日号 「オバQも舌をまいた恋愛隠密作戦」
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