20世紀末、窮地の日産自動車を蘇らせた経営者として名高い、カルロス・ゴーン氏。
金融商品取引法違反の疑いなどで逮捕されました!
今回は、そんなゴーン氏を取り巻く『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
【本人プロフィール】
名前:カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)
生年月日:1954年3月9日
年齢:65歳(2019年4月現在)
国籍:ブラジル、フランス、レバノン
◆元妻・リタさん
①元妻との馴れ初めは?
カルロス・ゴーン氏は、2度結婚しています。
最初の夫人の名前は、リタ・ゴーンさん。
1965年生まれなので、今年(2019年)で54歳になります。
元妻のリタさんは、レバノン・ベイルートの生まれ。
レバノン内戦の戦禍の中で少女時代を過ごし、1984年、厳しい奨学生枠試験に合格し、仏・リヨン大学薬学部へ進みました。
初めてフランスを訪れたその日に出会ったのが、カルロス・ゴーン氏。
翌年には結婚し、以後、ゴーン氏のキャリアと共に、ブラジル、アメリカ、フランス、日本と移りながら、4人の子供を育てました。
その間、建築学を学び、社会事業、ガーデニング、絵画、料理教室と活動の幅を広げた妻のリタさん。
2004年には東京・代官山にレバノン料理店「マイ・レバノン」を開業しました。
東京・元麻布には「マイ・レバノン・カフェ」もオープンし、ビジネス・ウーマンとしても活躍しています。
②元妻との離婚原因は?
最初の夫人・リタさんの不信感が芽生えたのは、2010年1月のこと。
実は、カルロス・ゴーン氏はITが苦手だそうで、パソコンなどの不具合があった時は、リタさんがメンテナンスを担当していました。
その時、リタさんは、夫・カルロス氏と複数女性の怪しげなメールを見つけてしまいます。
そこには「米国人女性」や「ドバイ在住の日本人女性」、そして「後に再婚するキャロルさん」の痕跡もありました。
元妻のリタさんが、
“メールを見た、不倫をしていたのね”
と告げると、カルロス氏は、
と罵倒し、夫婦で飲んでいた睡眠剤を多めに飲むことを「促された」のだとか。
強制的に飲まされたのではないものの、睡眠剤により昏睡状態になったリタさん。
知り合いの医者が訪ねて来てくれて、九死に一生を得ました。
③元妻にはDVも…
その後もカルロス・ゴーン氏は、リタさんへ優しい言葉を囁いたりする一方で、
と、言い放つこともありました。
離婚を考えた夫人は、その気持ちをゴーン氏に告げると、
と喚きながら妻に襲いかかり、首を絞めたといいます。
不倫にDV…致命的ですね。
その後、フランスで離婚の手続きを始めた、ゴーン氏とリタさん。
巨額の財産分与で揉めたようですが、2015年6月にフランスでの離婚が成立しています。
◆現在の夫人・キャロルさん
①現在の夫人・キャロルさん
カルロス・ゴーン氏は、2016年に2度目の結婚に踏み切ります。
現在の夫人の名前は、キャロルさん。
しかし、ゴーン氏の故郷のブラジルでは、2018年3月にリタさんとの離婚申請をしたばかりでした。
このため、ブラジルではゴーン氏とリタさんはまだ結婚状態。
元妻のリタさんは、キャロルさんとの結婚を
“重婚状態だ”
と、主張しているそうです。
②夫人にも捜査の手が…
カルロス・ゴーン氏は2018年11月に「金融商品取引法」違反の罪で、2019年4月には「特別背任」の罪で、それぞれ逮捕されています。
2回目(法律上は4回目)の逮捕の時、東京地検特捜部は妻・キャロルさんのパスポート、コンピューター、携帯電話なども押収。
さらに任意同行を求めましたが、キャロルさんは拒否しています。
特捜部は、ゴーン氏の裏金が、妻・キャロルさんが経営する『ビューティー・ヨット』という会社に送金されていると見ています。
そして、そのお金で高級クルーザーや水上バイクを購入していたと考えているのです。
ちなみに、高級クルーザーの船名は『SHACHOU号』だそうです(^_^;)
パスポートを押収されたキャロルさんですが、実はレバノンとアメリカと2つのパスポートを所持していたのだとか。
パスポートを2つ持つなんて、なかなか日本人には理解しづらい感覚ですよね?
特捜部の感覚も同じだったのでしょう、押収したのはレバノンのパスポートのみでした。
妻・キャロルさんはアメリカのパスポートを使って、日本から出国しています。
日本を離れた理由については、
「身の危険を感じた」
と説明しています。
東京地検特捜部は、強制的に夫人の尋問ができるよう、裁判所に請求を出しているようです。
◆3人の娘
カルロス・ゴーン氏には3人の娘さんがいます。
長女:キャロライン・ゴーン
長女の名前は、キャロライン・ゴーンさん。
キャロラインさんは、スタンフォード大学の出身です。
30歳の時に「Levo」という会社を作り、現在はCEOとして活躍。
「Levo」は職場をナビゲートするのを支援する専門ネットワークで、世界的に事業展開をしています。
次女:ナディーン・ゴーン
次女の名前は、ナディーン・ゴーンさん。
次女のナディーンさんもスタンフォード大学の出身で、卒業後はエルメスでキャリアを積みました。
そして2015年、『ナディーン・ゴーン・ファイン・ジュエリー』というジュエリーブランドを設立。
ポップでユニークなジュエリーを創作し、ビヨンセやリアーナなどのおしゃれセレブも愛用しています。
11~16歳までは日本に住んでいたというナディーンさん。
日本のカルチャーをこよなく愛しており、作品の中には“だるまリング”や“寿司ネックレス”など、日本へのシンパシーを感じさせるものがあります。
三女:マヤ・ゴーン
カルロス・ゴーン氏の三女の名前は、マヤ・ゴーンさんという名前です。
◆息子は投資会社を経営
カルロス・ゴーン氏には、息子さんも一人います。
息子さんの名前は、アンソニー・ゴーンさん。
息子さんはアメリカで『Shogun』という名前の投資関連会社の代表を務めています。
そして、ゴーン氏の逮捕に関しては、息子さんの会社に数億円の資金が流れていたと言われています。
事件発覚後、サンフランシスコ中心部にある事務所には、会社の看板は出ているものの、扉は閉ざされたままだったそうです。
◆故郷の家族
カルロス・ゴーン氏の父親の名前は、ジョージ・ゴーンさん。
父・ジョージさんは、レバノン系のブラジル人ですが、現在は亡くなっています。
母親の名前は、ローズさん。
年齢は88歳になり(2019年)、ブラジル・リオで生活しています。
母・ローズさんは、ナイジェリア生まれのレバノン人で、美しいフランス語を操り、フランス人以上にフランスびいきだったそうです。
ゴーン氏はフランスの大学で学んでいますが、それは母親の影響でした。
他に、お姉さんが2人いて、母親の近くで暮らしています。
◆まとめ
これまで見てきたとおり、カルロス・ゴーン氏の活躍の陰には、温かく支えてくれた『家族』の姿がありました。
ゴーン氏の逮捕は、家族にも影響が出ています…
これからも家族のために、ゴーン氏の挑戦は続いていきます(^o^)丿
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