韓国第19代大統領となった、文在寅(ムンジェイン)氏。
今回は、そんな文氏を取り巻く『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆実家
文在寅氏の両親は、現在の北朝鮮の興南(フンナム)市の出身。
両親は、朝鮮戦争のさなかの1950年12月、興南撤収作戦で米国の貨物船「メロディス・ビクトリー号」に乗り脱北した避難民でした。
避難先は巨済(コジェ)島でしたが、文氏が幼少の頃、釜山(プサン)市に一家で転居します。
こういう経緯から実家は貧しく、トウモロコシのお粥給食が一日の食事の全てで、月謝が払えず授業中に教室から追い出されたこともありました。
◆父親の職業は?
文在寅氏の父親は、巨済島にあった捕虜収容所で、労務者として働いていました。
若い頃の苦労がたたったのか、1978年ごろ、心臓発作のため58歳という若さで亡くなっています。
◆母親の記憶
文在寅氏の母親は、避難先の巨済島に着いたとき、
ここは本当に暖かい南の国なんだな
と感じたことが、記憶が鮮明に残っています。
北朝鮮の雪景色と巨済島の青い麦畑は対照的で、あまりにも風景が異なっていたのでしょう。
やがて母親は、巨済島で文氏を出産します。
たまたま家主のおばさんも同時期に妊娠していたため、母親は一時的に借りた別の家で文氏を産むことになりました。
同じ家の中で2人の赤ん坊がいっしょに生まれるのは「よくない」という迷信があったためです。
文氏が幼いころ、母親は島内で鶏卵を安く仕入れ、釜山へ売りに行く行商をしていました。
鶏卵を頭の上に載せ、文氏をおぶったまま海を渡って釜山へ渡っていったのでした。
◆5人兄弟の長男
文在寅氏は、5人兄弟の長男です。
上にはお姉がさんが1人いますが、お姉さんは北朝鮮の興南で生まれました。
下には妹が2人と、一番下に弟がいます。
◆夫人とのなれそめは
文在寅氏の夫人の名前は、金正淑(キム・ジョンスク)さん。
年齢は、2歳年下になります。
文氏は、慶煕(キョンヒ)大学校法学部の3年生のとき、慶煕大学声楽科の金正淑さんと出会いました。
文氏は、当時の朴正煕政権に反対する民主化デモに参加。
この時、催涙ガスの直撃を受けた文氏を、金正淑さんが看病したことがきっかけで、仲が深まったのだとか。
2人は1981年に結婚しています。
◆息子には特恵就職の疑惑が…
文在寅氏には息子さんがいて、名前はムン・ジュニョンさん。
1982年に生まれているので、今年(2017年)で35歳になります。
息子さんは2006年、労働部の傘下機関である韓国雇用情報院の「一般職5級公開採用試験」に合格しました。
しかし、これには特恵就職(不正入社)の疑惑が向けられています。
なぜならばこの時、雇用情報院は、通常15日間採用広告を出すようにしている規則を破って、当時3日間しか採用公示を出していないためです。
◆娘の名前や年齢は?
文在寅氏には娘もいて、名前はムン・ダ・ウネさん。
娘は1983年に生まれているので、今年(2017年)で34歳になります。
◆まとめ
文在寅氏の母親が還暦を迎えたとき、文氏は母親を連れて、生まれ故郷の巨済島を見て回ったことがあります。
30年の歳月が流れていたというのに、お母さんは住んでいた地区や家のことをすべて覚えていました。
脱北者のお母さんにとって、巨済島はリアルに感じられる「第2の故郷」なのでしょう。
将来、ごく自然に「本当の故郷」へ帰れる日が来るといいですね。
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