柔道66㎏級日本代表の、阿部一二三さん。
柔道界の“ひふみん”と呼ばれてます
今回は、そんな阿部さんを取り巻く『家族』の物語です。
◆実家は神戸の喫茶店
①実家は喫茶店
阿部一二三さんは、兵庫県神戸市の出身。
実家は神戸で喫茶店を経営しており、TBS『情熱大陸』に登場したこともあります。
情熱大陸 阿部一二三選手🔥
仲良し阿部家①😘
妹の詩ちゃんやご両親と実家で団欒✨
一二三くんのナルシスト発言に注目www😂😂#阿部一二三 #阿部詩 #柔道#妹にナルシと言われて開き直る兄 pic.twitter.com/KAa9yWbpSI
— るったそ (@luutaso001) September 11, 2017
喫茶店の名前は『アンシー』ではないかと言われていますが、情熱大陸で店名は公表されませんでした。
②生い立ち
阿部一二三さんは6歳の時にテレビで柔道を見て、
かっこいい!
と思ったことがきっかけで、兵庫少年こだま会に入り、柔道を始めています。
小学校は地元の、神戸市立和田岬(わだみさき)小学校に通いました。[1]
小学校時代のライバルは、男子ではなく女子の鍋倉那美(なべくら・なみ)選手。
阿部さんは小学校3年の時、同じ兵庫県出身で同学年の鍋倉選手に投げ飛ばされたことがショックで、トレーニングを始めます。
結局、鍋倉選手に一度も勝つことはできませんでしたが、このトレーニングは後の阿部さんの強さの源となりました。
中学校は、神戸市立神戸生田(こうべいくた)中学校に進学。
中学2年の時には全国中学校柔道大会55kg級で優勝を飾りました。
中学3年の時には60kg級に出場し、オール一本勝ちで2階級制覇を達成しています。
高校は、小学生の時から指導を受けていた神港(しんこう)学園神港高等学校へ進学。
高校1年生の時には、全国高校選手権の決勝で古賀稔彦(こが・としひこ)さんの長男である古賀颯人(こが・はやと)さんを倒し、優勝を飾りました。
高校2年生の時には、インターハイを制した後、講道館杯で高2生として史上初の優勝。
高校3年生では、インターハイで2連覇を達成しますが、講道館杯では3位にとどまり、リオ五輪代表の座は掴めませんでした。
大学は日本体育大学に進学しています。
③実家の家族構成
阿部一二三さんの実家の家族構成は、父親、母親、兄、阿部さん、妹の5人家族です。
自身は独身であり、自分の家族はこれから築くことになります。
◆父親は消防士
阿部一二三さんの父親の名前は、阿部浩二さん。[2]
1970年ごろの生まれになります。
父・浩二さんの職業は、消防士。
柔道経験はありませんが、小学生のときに競泳のバタフライで全国大会入賞を果たしたことがあります。
しかし中学入学後、体格差の壁を感じ、活躍できなかったことから、
子供には階級別の競技をやってほしい
と、考えていました。
◆母親は喫茶店を経営
阿部一二三さんの母親の名前は、阿部愛さん。[3]
年齢は、浩二さんより2歳年下になります。
浩二さんが消防士として働いているので、実家の喫茶店は愛さんが切り盛りしています。
そんなお母さんの得意料理は『ラタトゥイユ』。
ラタトゥイユとは、フランス・ニースの郷土料理で、夏野菜を煮込んだものです。
また、阿部さんと言えば、試合の時に赤いパンツを着用するルーティンがあります。
実はこれは、母・愛さんが、
試合で赤いパンツはいたら、闘争心が出るのよ
と教えてくれたため。
小学校時代には、お母さんがブーメランタイプの赤パンを阿部さんのために購入。
試合で着用しましたが、
食い込みすぎて、ケツに。それが気になって負けました
と話していました。
◆兄
阿部一二三さんにはお兄さんがいて、名前は阿部勇一朗さん。[4]
年齢は、一二三さんより2歳年上になります。
一二三さんは柔道を習いだしたころ、
練習に行きたくない!
と壁にへばり付いて駄々をこね、泣くことがありました。
このため、兄・勇一朗さんも一緒に柔道を習い、道場に付き添ってくれたのでした。
勇一朗さんは3人兄弟の中で、
もっとも柔道センスがある
と言われていましたが、中学入学後は水球の道へと進んだそうです。
◆阿部詩と“兄妹金メダル”
阿部一二三さんには妹もいて、名前は阿部詩(あべ・うた)さん。
2000年7月14日生まれなので、一二三さんより3歳年下になります。
兄2人が柔道を習っていたので、妹の詩さんが5歳で道着を着るようになったのは自然な流れでした。
両親は、女の子だから柔道を強要するつもりはありませんでしたが、
自分もやる!
と詩さんは聞かなかったそうです。
努力家の一二三さんとは対照的に、妹・詩さんは天才肌の選手。
自分からやりたがった割には練習が嫌いで、道場に行く途中の手摺りにへばりついて、
絶対練習せえへん!
と言って駄々をこねていたそうです。[5]
お兄さんにそっくりですね
しかし、中学に入ると練習にも真面目に取り組むようになり、3年生で全国中学校柔道大会を制覇。
インターハイ、講道館杯、グランドスラムなども順次制覇していき、2020年東京オリンピック代表に内定しました。
奇しくも、東京オリンピックで詩さんが出場する女子52キロ級と兄・一二三選手の男子66キロ級は、いずれも2021年の7月25日に開催されます。
史上初の兄妹同日金メダルに、日本中の期待が高まっています。
◆まとめ
阿部一二三さんの名前には、
一歩一歩進んでほしい
と言う両親の思いが込められています。
名前の通り阿部さんは、一歩ずつ着実に強くなってきました。
これからも家族の応援を胸に、阿部さんの挑戦は続いていきます😉
◇脚注
- オリンピックチャンネル 2021年1月29日 阿部一二三:天才肌の妹と対照的な努力の柔道家|父の助言で体幹を鍛えた少年時代【アスリートの原点】
- 毎日新聞 2018年4月4日 柔道選手 阿部一二三さん、詩さんの両親 浩二さん、愛さん/上 二人三脚の特訓で根気強さ
- 中日新聞 2020年12月14日 兄・一二三の代表決定に阿部詩は涙…「あの闘いを見られたことに感謝します」W金メダル獲得へ決意新た
- NHK 2020年2月20日 兄妹で五輪金メダルを目指す!阿部一二三と詩の道のり
- デイリー新潮 2019年8月15・22日号 阿部詩を柔道金メダル候補に育て上げた「じゃりン子チエ」の風景
柔道五輪日本代表!
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