NHKの子ども番組「できるかな」でおなじみ、ノッポさんこと高見のっぽさんが、80歳を超えてもなお、活躍を続けています。
今回は、そんなノッポさんを育んだ『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆父親の職業は俳優?
高見のっぽさんのお父さんの名前は、高見嘉一さん。
1898年(明治31年)3月9日、熊本市で生まれました。
お父さんの職業は、奇術師や俳優で、「松旭斎天秀(しょうきょくさい てんしゅう)」「チャーリー高見」という芸名もあります。
ノッポさんが芸能界に入ったのは、高校生の時にお父さんのカバン持ちを務めたことがきっかけでした。
お父さんは、優しい方だったようで、ノッポさんが失敗をしても「たまたま運の悪い所にいるだけで、この子がダメなわけではない」と疑いません。
ノッポさんいわく「死ぬまで私を買いかぶっていた」そうですが、お父さんの側にいると、ノッポさんはとても安心できたそうです。
お父さんは、ノッポさんが54歳の時に亡くなられました。
◆母親のエピソード
高見のっぽさんのお母さんは、はっきりものを言うタイプの方だったようです。
ノッポさんは実は、工作や絵が苦手な少年でした(゚д゚)!
4歳の頃、模型飛行機を作ろうとしましたが、竹ひごを曲げる作業が上手くできず、失敗した竹ひごが山積みになった事があります。
それを見たお母さんは、「あんたみたいなぶきっちょな人は見たことないわ」と笑いましたた。
ノッポさんはこの一言で、手先の器用さに対する希望を全て失ったそうです。
ノッポさんは後年、「親は我が子の弱点をけなさず、優れた点だけほめて。母は一言多かった」と話しています。
もちろん、お母さんは良い言葉もたくさん残しています。
人前では騒がない、先生の言うことは良く聞く、
人を傷つけない、人のものをとらない
これらは、常にお母さんに言い聞かされ続けた言葉です。
また、お母さんからは、「人には上品な人と下品な人がいる」ということも学びました。
富や権勢の問題ではなく、上品な人とは「他人のことを思いやる心を持っている人」、下品な人とは「自分だけ良い思いをしようと思っている人」という意味です。
ノッポさんに大切な言葉をたくさん残したお母さんは、104歳で天に召されるまで、ノッポさんを見守り続けてくれました。
◆ゴン太くん
「できるかな」で、ノッポさんの家族ともいえるキャラクター・ゴン太くん。
演じていたのは、人形劇俳優の井村淳さんでした。
ちなみに、井村さんの妻・石井マリ子さんがゴン太くんの製作者だそうで、ゴン太くんは井村さんが一家総出で生み出したキャラクターなんですね。
2013年11月、井村さんは、81歳で逝去されています。
◆まとめ
「できるかな」の最終回。
ノッポさんは、24年間の沈黙を破り、突然、喋りだします。
スタッフからは「最後まで喋らないで欲しい」という希望があったそうですが、それでもアドリブで話したノッポさん。
その場では、最終回であることと、次の番組の紹介をしました。
しかし、本当に伝えたかった事は、「喋らない人が、喋れないという訳ではない」という事ではないでしょうか?
コメント