“ミスターラグビー”と称され、ラグビー日本代表キャプテンや監督も務めた、平尾誠二さん。
今回は、生前の平尾さんを支えたお嫁さん、娘さん、息子さんなど『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆厳格な父親
平尾誠二さんの父親は、とても厳格な方でした。
子どもは親の言うことを聞け!
という感じのお父さんで、ほとんど会話をすることもなかったそうです。
平尾さんは、小学校で野球をしていましたが、中学でラグビーをやりたいと言ったとき、お父さんは意外そうな顔をしたそうです。
しかし、
やるなら3年間やり通せることをやりたい!
とお父さんに訴えたら、
それなら最後までやり通せ!
と言って、入部承諾書に判を押してくれました。
伏見工業高に進学する際も、
ラグビーでメシが食えるのか?
と反対するお父さん。
しかし最後は、
男なら自分で人生を切り開け!
と言って賛成してくれたそうです。
平尾さんの不屈の精神力は、厳格なお父さんの下で養われたのでした。
ラグビー・ワールドカップで初の決勝トーナメントに進んだ日本代表。次は準々決勝で南アフリカと対戦します。試合がある10月20日は、平尾誠二さんの命日です。
30年前のスコットランド戦、平尾誠二はやかんを運んだ:朝日新聞デジタル https://t.co/j0lHNgda9K #RWC2019
— 朝日新聞大阪社会部 (@osakashakai) October 13, 2019
◆楽観的な母親
平尾誠二さんの楽観的で豪快な性格は、お母さん譲りだそうです。
小学生のころ、平尾さんは仮病(けびょう)を使い、学校をずる休みしてしまいます。
仮病を見抜いたお母さんは、午前11時頃になるとこう言いました。
休んでいるならお使いに行きなさい。
スゴスゴとお使いに出た平尾少年は、
買い物で役に立った
という思いで罪滅ぼしになり、晴れやかな気持ちになったそうです(*^_^*)
お使いから戻り、昼ごはんを食べていると、お母さんは話りかけます。
明日は学校に行けるよね(*^_^*)
子供を責めず、正しく導く母の姿に、平尾少年は「すごいな」と思ったのでした。
◆兄弟はいる?
平尾誠二さんには、お兄さんがいらっしゃいます。
子供の頃は毎日、お兄さんと喧嘩をしましたが、夕食を食べる頃にはケロッとして、肩を抱き合っていたそうです。
◆お嫁さんは沢近恵子さん
平尾誠二さんのお嫁さんの名前は、平尾恵子さん。
1962年6月16日生まれなので、平尾さんと同学年の年齢になります。
恵子さんは結婚前、沢近恵子(さわちか・けいこ)の名前で、モデルや女優として活動していました。
女優の加来千賀子さんとは、JJモデル時代に知り合い、30年来の友人関係を築いています。
恵子さんは、女優としてもドラマを中心に活躍しましたが、結婚を機に、芸能界を引退されています。
特撮ヒーローものに出演していたようですね(↓)
◆娘の結婚式の後に…
平尾誠二さんには娘さんがいて、名前は(大塚)早紀さん。
年齢は、今年(2019年)で30歳になります。
2015年6月、娘の早紀さんは、ハワイで結婚式を挙げました。
結婚式の最後に両親にあてた手紙を読み、
仲のいい父と母が大好きで、自分たちもそんな夫婦になりたい
そんな思いを伝えています。
式が終わると、平尾さんは、
すごくええ結婚式やったね
と祝福してくれたそうです。
平尾さんが“肝内胆管癌”で余命宣告を受けるのは、このわずか3ヵ月後のことでした。
◆息子さんの職業は?
平尾誠二さんには息子さんもいて、名前は平尾昂大(ひらお・こうた)さん。
年齢は、今年(2019年)で25歳になります。
平尾さんは子供たちに、
人から言われて物事をやっているようでは成長しない。好きなことをやったらエエよ
と言っていました。
もちろんラグビーを強制することはなく、息子さんは小学生時代は野球少年で、中学時代はバスケットボール部員だったそうです。
しかし、息子さんが高校1年生のとき、少しだけラグビーをプレーしたことがあります。
留学する前の2ヶ月間、平尾さんが創設した総合型地域スポーツクラブ「SCIX(シックス)」で、ラグビーにチャレンジしたのでした。
平尾さんは何も言いませんでしたが、母親の前ではとても喜んでいたそうです。
ところで、息子さんの職業は「医者ではないか?」という噂があるようです。
実際には、昂大さんは10代から20代にかけての7年ほどを、家族と離れてアメリカで過ごし、ファイナンスを中心とする経済系の学問を学んでいます。
現在は外回りの営業マンとして、活躍されているそうです。
◆まとめ
平尾誠二さんは生前のインタビューで、親孝行についてこう語りました。
日々、生き生きと生きることです。
この言葉は、残された家族に対するメッセージのようにも思えます。
そして娘さんは、息子さんは、そのメッセージをしっかりと受け止めていました。
平尾さんの存在は、今でも人々の胸に残り続けています。*゜+ ゚・。*
◇編集後記
平尾誠二さんは生前、ポーチュガルの宣伝に起用されていました。
変わらないなぁ。は、褒め言葉である。
というキャッチコピーとともに、モノクロで写しだされる平尾さんはやっぱりカッコイイです。
コロンは、オレンジとレモンとライムを足して3で割ったような、散髪屋さんみたいな懐かしい香り。
せめて、香りだけでも平尾さんにあやかりたいものですね(^_-)
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