2018年7月19日、男子フィギュアスケートのデニス・テン選手が、強盗に襲われて亡くなりました。
今回は、生前のテンさんを支えた『家族』にスポットを当て、在りし日の故人を偲びたいと思います。
【本人プロフィール】
名前:デニス・ユーリエヴィチ・テン
生年月日:1993年6月13日
没年月日:2018年7月19日(享年25歳)
国籍:朝鮮系カザフスタン人(いわゆる高麗人)
◆結婚は?
デニス・テン選手は25歳になっていました。
インスタには幼い子供の写真もあったので、結婚していたようにも見えましたが、独身です。
インスタに映っていたのは、甥っ子さんと姪っ子さんだったようです。
◆母親はバイオリスト
デニス・テン選手の母親の名前は、オクサナ・テンさんとおっしゃるようです。
母親の職業は、プロのバイオリン奏者。
カザフ国立音楽学校を卒業して、テン選手が産まれるまで世界中で演奏していました。
そのため、テン選手も幼いころから音楽が大きな位置を占め、音楽学校に入り、ピアノと合唱を学びました。
スケートを始めたのも母親の希望だったそうで、5歳の時から始めました。
そのスケートで才能が開花し、本格的に取り組むため、2004年から母親と一緒にモスクワに移住します。
この影響で、音楽学校に5年生までしか通えなかったのは皮肉な結果ですね。
テン選手はスケートで成功した後も音楽に関わっており、作曲やレコーディングをしています。
“いつか音楽学校に戻ろう”
という希望がありましたが、その夢は叶わなくなりました。
◆父親の名前は…?
デニス・テン選手は、フィギュアスケートを題材にした日本のアニメ『ユーリ!!! on ICE』にはまっていたことを告白しています。
ハマりすぎて
“アニメばかり見てないで、他にやることがあるだろ”
と父親に叱られたこともあるのだとか。
そんなお父さんの名前はなんと“ユーリ”さんというのだそうです。
ちなみに、『ユーリ!!! on ICE』に出てくるカザフスタンのオタベック選手は、テン選手がモデルになっているとされています。
◆高祖父は義兵長
デニス・テン選手の高祖父(祖父の祖父)は、韓国が日本の支配と戦った時代の独立運動家だったミン・ゴンホ(閔肯鎬)氏です。
ミン・ゴンホ氏は関東軍倡義大将として戦功を上げますが、日本兵に逮捕され射殺されました。
しかしその家族は、安重根(伊藤博文を暗殺した人物)氏の助けを借りて、ロシアに逃れます。
その後家族はカザフスタンに住み、スケートの天才の系譜に繋がるのでした。
◆まとめ
これまで見てきたとおり、デニス・テン選手の活躍の陰には、温かく支えてくれた『家族』の姿がありました。
あまりにも理不尽な訃報に、家族の悲しみはどこへ持っていけばよいのでしょうか。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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