「みうみま」の一角、女子卓球選手の平野美宇(ひらのみう)選手。
今回は、そんな美宇さんを育み、支えてくれる『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆上の妹・世和さん
平野美宇選手は、三人姉妹の長女に当たります。
上の妹(次女)の名前は、平野世和(せわ)さん。
妹・世和さんは、2歳のときから姉の後を追って卓球を始め、現在は中学2年生。
“中学に入り勉強との両立は大変だけど、しっかり練習して強くなりたい”
姉と同じく、フォアハンドからの積極的な攻撃を得意としています。
◆下の妹・亜子さん
平野美宇選手の下の妹(三女)は、平野亜子さん。
現在小学校6年生の亜子さんも卓球をしており、2016年の全日本選手権では、13歳以下女子シングルスで4回戦まで進出。
同じ小6の選手に敗れたものの
“美宇ちゃんまではまだまだだけど、来年は表彰台に乗りたい”
と長姉に続き頂点を目指しています。
実は、亜子さんは発達障害であることを、母・真理子さんは著書『美宇は、みう。』で明らかにしました。
美宇は、みう。 夢を育て自立を促す子育て日記 [ 平野真理子 ]
亜子さんは3歳のときに発達障害と診断され、人とのコミュニケーションがやや難しい状態。
地元の小学校に特別支援学級がなかったため、真理子さんは教育委員会や学校長に、
“この子のために、特別支援学級を作ってほしい。30人の生徒で1人の先生では無理。私が死んでもここで楽しく生きて欲しい”
と直談判。
2年間、関係各所をまわった母の熱意が実り、亜子さんは地元の小学校にできた特別支援学級の初めての生徒となりました。
私は美宇という日本一の卓球女子を育てた母親と言われますが、同時に障がい者の娘を育てた母親です。どちらも同じ子育てなんです。
こう語る真理子さんは、障害を持ちながら卓球で頭角を現した亜子さんの成長を、とても喜んでいます。
◆実家は卓球教室
平野美宇選手は、静岡県沼津市生まれ。
2歳のころ、実家が山梨県中央市に引っ越し、美宇さんは小学校までこの地で生活しています。
卓球を始めたのは3歳5ヶ月の時。
実家が「平野英才教育研究センター・卓球研究部」を経営しており、幼い美宇さんがラケットを握るのは、自然な流れでした。
かつての福原愛選手のように、幼い頃から卓球が上手く、負けそうになると泣いて悔しがったので、マスコミから
“第2の愛ちゃん”
と呼ばれ、一躍有名になります。
◆父親の職業は医師
平野美宇選手のお父さんの名前は、平野光正(みつまさ)さん。
年齢は、今年(2017年)で48歳になります。
父・光正さんも卓球選手で、筑波大学時代はキャプテンをつとめ、1年生の時からエースとして腕をならしました。
お父さんは筑波大卒業後、宮崎医大に入り医学の道へ。
現在の職業は内科の医師であり、甲府城南病院の循環器内科に勤務しています。
◆母親は元教師
平野美宇選手のお母さんの名前は、平野真理子さん。
1969年2月1日生まれで、今年(2017年)で48歳なので、お父さんと同い年ですね。
それもそのはずで、お父さんとお母さんは、筑波大学時代の同級生。
お母さんは女子卓球部の主将をつとめ、リーグ戦で活躍しました。
母・真理子さんは、大学卒業後、教師の道へ進み、中学校などで10年間教鞭をとりました。
その間、全国教職員卓球大会でベスト8に入ったこともあります。
そうして、教師と卓球のノウハウを活かし「平野英才教育研究センター卓球研究部」を開設。
自分の子供だけでなく、村松雄斗選手などの強豪選手を育てました。
元教師のお母さんは、子供の自主性を大切に指導します。
“強制すれば絶対やりたくなくなる。(中略)やりたいと思うような環境を作ることが大事で、食いついてこなければ強制はさせません”
一方で、競技者としての厳しさも教えました。
“私が悪いことをして試合のベンチに入ってくれないこともあったし、妹とけんかをして怒られて、練習場まで1時間歩いていくこともありました(美宇さん談)”
また、母親として子供の誕生日にはケーキを焼き、キャンプにも出かけました。
“卓球だけではなくて、家族を持ったときにどうやっていくのか。小さな時の思い出が、基になりますから”
ハードとソフト・日常生活と、バランスがとれた母の指導は、娘を日本有数の競技者に成長させています。
◆祖父母も卓球人
平野美宇選手の祖父・平野光昭さんは、数学者で山梨大学の名誉教授。
以前は、山梨医科大学卓球部の顧問をしており、国体の監督や役員などを歴任した人物です。
祖母の聖子さんも、クラブチームに所属していたそうで、平野家は「卓球一族」といっても過言ではないでしょう。
◆まとめ
平野美宇選手は、中学1年からJOCエリートアカデミーに入校し、親元を離れて生活しています。
“大人になってお母さんになったら、あいさつや私生活のことをちゃんとできる子にしてあげたい。理想はお母さんみたいなお母さん!”
美宇さんにとってお母さんは、卓球の師であり、人生の師でもあるのでした。
家族の応援を胸に、これからも美宇さんの挑戦は続いていきます。
東京五輪の表彰台に立つ美宇さんの姿を、楽しみにしています(^o^)丿
◇編集後記
平野美宇選手が愛用するシューズはこちら。
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なんと、バドミントン用のシューズを履いているのですね。
足を包み込む部分がカンガルーの皮で作られていて、柔らかく足に馴染みが良いのだとか。
美宇さんのフットワークの秘密は、意外なところにありました(^_-)
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