天に召された伝説のコメディアン、志村けんさん。
志村さんと言えば生涯独身を通したことで有名ですが、遺産の行方はどうなるのでしょうか?
そこで今回は、志村さんの相続のケースを考えてみたいと思います。
◆遺産総額は10億円
志村さんの遺産総額は、約10億円 [1] と言われています。
遺産の内訳は、
- 東京都港区にあるマンション。事務所兼自宅として1981年に購入。
- 東京都三鷹市に構えた一戸建て。1987年に土地付きで購入し、当時、4億円と報じられた豪邸。
- 静岡県熱海市に建つタワーマンション。見晴らしのいい高層階の一室。1997年に別荘として購入。
- 預貯金
億単位の年収があった志村さんにしては、遺産額が少ないようにも感じますね
独身を通した志村さんは、お金を残す必要もなかったのでしょう。
志村さんの知人によると、
週の飲み代は100万円、年間で5000万円以上は使っていた
と言われています。
◆相続人は…?
志村けんさんは男ばかり3人兄弟の末っ子。
生涯、独身を貫き、両親と祖父母も他界されているため、遺産は2人の兄に行くことになります。
順位なし 配偶者 常に相続人となる
第1順位 子供 配偶者とともに相続人となる(配偶者が2分の1)
第2順位 親 配偶者とともに相続人となる(配偶者が3分の2)
第3順位 兄弟 配偶者とともに相続人となる(配偶者が4分の3)
配偶者はいないから、長兄2分の1、次兄2分の1。
約5億円ずつ配分することになりそうですね。
◆隠し子がいた場合
志村けんさんは19歳の時、同棲していた女性との間に子供を授かった [2] 経緯があるそうです。
報道では、
付き人の生活と給料では育てられないと悩んだ。彼女と相談して諦めた
とあるので、子供は生まれてこなかったのでしょう。
もしもこの時、子供が生まれていたら、相続は違ったものとなったかもしれません。
子供がいた場合、志村さんと女性の間に婚姻関係がないので、志村さんが認知するかどうかで、相続の行方は変わります。
①認知していた場合
婚外子が認知されている場合には、相続の権利があります。
このケースでは、子供に10億円まるまる渡ることになります。
②認知していない場合
婚外子が認知されていない場合には、相続の権利がありません。
このケースでは、子供には1円も入らずに、実兄2人が5億円ずつ分けることになります。
◆認知の手続き
このように、婚外子の場合には、認知があるかないかで、その権利に雲泥の差が生じることになります。
認知の手続き自体は、
- 届出人の住所地または本籍地の市区町村役場へ行く
- 届出書に記入、捺印をする
- 届出人の本人確認書類を提示する
で終わり。
印鑑は実印である必要はなく、本人確認書類は運転免許証などで大丈夫です。
もし、父親にその意思があるのならば、認知は確実に行っておいた方がいいでしょう。
◆まとめ
という訳で今回は、志村けんさんの相続事情を見てきました。
長兄の知之さんは、
近く税理士と打ち合わせをするんです。弟の遺産のことで…(遺産について)何も把握していませんよ…
と話しています。
志村さんの兄2人は公務員[3]で、相続で揉める要素は少ないでしょう。
志村さんの愛した「お笑い」のため、地元「東村山」のため、有意義に使って欲しいと願います。
◇脚注
- 女性セブン 2020年4月8日 志村けんさん 10億円の遺産と2匹の愛犬の「相続問題」が浮上
-
女性セブン 2020年4月15日 志村けんさん、子供を授かっていた過去「共演したかった…」
- 日刊スポーツ 2020年3月30日 88年には高額納税者トップに/志村けんさん足跡
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