日本女子スピードスケート界のエース、高木美帆(たかぎ・みほ)選手。
今回は、そんな美帆選手を取り巻く『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆姉・高木菜那と姉妹で五輪出場
高木美帆選手には姉がいて、名前は高木菜那さん。
1992年7月2日生まれで、今年(2017年)で25歳なので、美帆選手より2歳年上になります。
頑固でまじめな美帆選手とは対照的に、菜那さんは幼少期から
“ちょこまかして、よく怒られていた”
と言います。
小学校の卒業式では
“普通と変わったことをやりたい”
と考え、お兄さんから学ランを借りて出席。
周囲は驚きましたが、実は校長先生に事前了解を取り付けていたという周到さもあります。
また、菜那さんもスピードスケートの選手であり、2007年の全国中学校スケート大会女子1000mで優勝。
帯広南商業高校に入学後は、ジャパンカップ少年女子3000mでも優勝しています。
しかし、オリンピック代表に選ばれたのは、妹の美帆選手が先で、15歳でバンクーバー五輪へ出場。
現地で妹を応援した菜那さんに込み上げたのは、妹に先を越された悔しさよりも
“世界にはすごい選手がいる。こういう舞台で滑りたい”
という思いでした。
姉・菜那さんは、それから4年後のソチオリンピックで、スピードスケート日本代表に選ばれています。
◆兄の年齢は?
高木美帆選手にはお兄さんもいて、名前は高木大輔さん。
年齢は、今年(2017年)で26歳になります。
大輔さんもかつてはスピードスケート選手であり、高木姉妹がスケートを始めたのは、お兄さんの影響でした。
現在、兄の大輔さんは地元の北海道幕別町内で保健体育教諭を務めながら、スケート指導も行っています。
◆父親の職業は?
高木美帆選手の父親の名前は、高木愛徳(たかぎ・よしのり)さん。
年齢は、今年(2017年)で60歳になります。
“僕はボーッとしてる方が好きなんだけど…”
こう話す父・愛徳さんの職業は農機メーカー勤務であり、特段、子供たちにスケートを勧めたことはありません。
それでも、2人のオリンピック選手の父親となった愛徳さんが心がけたのは、「普通の親子」でいることでした。
取材の申し込みも度々ありましたが、
“親として取材は受けるが、自宅に来るのはやめてほしい”
などの取材ルールを作り、家庭の平穏を守りました。
現在も地元の北海道幕別町の実家に暮らす父・愛徳さん。
2人の娘は定期的に実家に顔を出し、家族でバーベキューもしますが、競技に関する話はほとんどしません。
“僕はスケートはまったく知らないし、競技のことを聞けばうるさがられるから”
こう語る愛徳さんの心には、娘たちへの信頼があるのでした。
◆母親の名前は?
高木美帆選手の母親の名前は、高木美佐子さん。
年齢は、今年(2017年)で54歳になります。
母・美佐子さんも幕別町の実家で、娘たちの活躍を見守っています。
◆まとめ
2010年バンクーバー五輪は、妹の高木美帆選手が15歳で出場。
4年後のソチ五輪は、姉の菜那選手が初出場を決めた一方で、美帆選手は落選してしまいます。
しかし、父・愛徳さんは姉妹の気持ちを思いやりはしても、慰めることはしませんでした。
“『惜しかったね』と言ってもどうしようもない。(当時の話は)2人が引退してから聞いてみようかな”
家族の応援を胸に、高木選手の活躍は続いて行きます(^O^)/
◇編集後記
平昌五輪・女子パシュートで、見事金メダルに輝いた、高木美帆選手と佐藤綾乃選手がつけていたサングラスはこちら。
たしかに、左側がオレンジで、右側がイエローになっていますね。
オレンジは、どんな競技者も内に秘める「炎」を象徴。
イエローは、自らの夢を果敢に追い求めるアスリートを照らす「太陽」を表しているのだそうです(^_-)