苦労人の女子スキージャンプ界「新女王」、伊藤有希(いとうゆうき)選手。
今回は、そんな有希さんを育んだ、『アスリート家族』をご紹介します。
◆実家は北海道下川町
伊藤有希選手の実家は、スキージャンプのメッカである北海道下川町。
下川町は、約3600人の人口にかかわらず、4基のジャンプ台を持ち、レジェンド・葛西紀明さんの出身地でもあります。
「下川町ジャンプ少年団」を軸に、幼稚園から高校までのジャンプ一貫教育体制が充実。
有希さんも4歳から「下川町ジャンプ少年団」でスキージャンプを始め、下川商業高校スキー部を卒業しました。
ちなみに有希さん、現在は、地元の先輩・葛西紀明さんが監督をつとめる「土屋ホームスキー部」に所属しています。
◆父親は元スキージャンプの伊藤克彦
伊藤有希選手のお父さんの名前は、伊藤克彦さん。
1967年1月18日生まれなので、今年(2017年)で50歳になります。
父・克彦さんもジャンパーで、北海道苫小牧市で生まれ、3歳で下川町に引っ越しました。
父親(有希さんの祖父)の影響で小学3年生からジャンプ競技を始め、東海大四高、東洋実業(札幌)で活躍しました。
ノルディック複合の元日本代表で、ワールドカップ(W杯)に1988年、1989年と2年連続出場しています。
現役引退後の1992年、ジャンプの専門指導員として下川町教育委員会職員に採用。
以後、下川ジャンプ少年団のコーチとして、指導に当たっています。
2017年1月14日、伊藤有希選手が悲願のW杯初優勝を決めると、
本人がとことん努力を続けた結果
と感無量。
4年前から土屋ホームさんにお世話になっていて、葛西紀明監督の下、男子と一緒にトレーニングできていることも大きい
と、周囲への感謝も忘れませんでした。
なお、父・克彦さんの実弟は、元スキージャンプ選手の伊藤直人さん。
名前が似ているタイガーマスク・伊達直人にあやかり、トラ柄のヘルメット・フェースガード・ジャンプスーツを着用していました。
◆母親はアルペンスキーの強豪・北嶋真智恵
伊藤有希選手のお母さんの名前は、真智恵さん。
年齢は今年(2017年)で48歳なので、お父さんより2歳年下になります。
母・真智恵さんは、旧姓・北嶋真智恵さん。
北嶋真智恵さんといえば、北海道留萌(るもい)市出身のアルペンスキーの強豪選手でした。
留萌中、札幌第一高、日体大と進み、東洋実業スキー部で活躍しているので、お父さんとはここで出会ったのでしょう(#^.^#)
アルペンスキーの実力も折り紙つきで、スーパー大回転競技では全日本で優勝経験があります。
実は、幼い有希さんにスキーを教えたのは、母・真智恵さん。
しかし、
あっという間に(子供を)ジャンプに取られて…そして気がついたら家には私一人
なのだとか(^_^;)
時に危険もつきまとうジャンプ競技ですが、真智恵さんは心配していません。
最高の専門家がついていますから…私は行ってらっしゃい、お帰りだけです
元アルペンの女王は、今では陰でジャンプ一家を支えています。
◆兄弟…伊藤将充選手
伊藤有希選手には弟がいて、名前は伊藤将充(まさみつ)さん。
1998年2月27日生まれで、今年(2017年)で19歳なので、有希さんより3学年下になります。
弟・将充さんもスキージャンパーであり、ジャンプを始めたのは有希さんより早い3歳から。
姉と同じく「下川少年ジャンプ団」で鍛えられ、下川商業高校時代には全国大会を制覇。
卒業後は、2016年4月から土屋ホームスキー部に所属しています。
入社式では新入社員22人を代表して
葛西監督のもとで成績を上げ、会社に貢献できるように頑張ります!
とあいさつ。
「姉を超えろ!」と発破をかけられますが、そんなに簡単に越えられる壁ではありませんね(^_^;)
◆まとめ
これまで見てきたとおり、伊藤有希選手の活躍の背景には、スキージャンパーとして恵まれた環境と、温かい家族の姿がありました。
2018年の平昌オリンピックで表彰台に立つ姿を、日本中が楽しみにしています!
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