リオ五輪を控え、柔道の松本薫(かおり)選手にも注目が集まっています。
今回は、そんな松本選手を育み、支えてくれた『家族』にスポットを当て、ご紹介します。
◆実家・金沢の父の職業は?
松本薫選手の実家は石川県金沢市。
現在も、故郷で暮らすお父さんの名前は、松本賢二さんで、年齢は、62歳[2016.1.28]です。
父・賢二さんは、ボクシング経験もある料理人で、中華料理店を営み家族を支えました。
現在は中華料理店を畳み、ラーメンチェーンで商品開発を手掛けた後、民間の社員食堂に勤めています。
お父さんが料理人であるにも関わらず、松本選手は大学までは極端な偏食でした。
白米が好きでなく、食生活はおかずとお菓子だけ。
朝は唐揚げのみ、昼はアイスやポテトチップスにチョコ、夜も揚げ物と肉だけを平らげ、部屋に帰るとお菓子の続きを食べていました。
ちゃんとした栄養を取っていなかったんです。
偏った食生活の影響で、帝京大時代は1年で鼻骨、2年で右肘の骨を折るなど、毎年骨折などの大けがを繰り返しました。
この状況を変えてくれたのは、父・賢二さん。
薫さんが大学3年の時から、毎月1~2回、段ボールいっぱいの野菜や果物と、手書きの体質改善メニューを送り続けます。
白米嫌いを知っていたので、野菜やエビが入ったチャーハンを送るなど、随所に工夫と愛情がこもっていました。
体が変わった。代謝が変わり、食べても太らなくなった。
生まれ持った身体能力を生かす「器」ができあがった松本選手は、ここから世界に通用する選手へと成長していきます。
現在も、賢二さんは月に2回、チャーハンを冷凍パックで送っているのだそうです。
相変わらず、白米が嫌いな娘のことを思いながら…(#^^#)
◆野獣の血は母親(画像)譲り?
松本薫選手のお母さんの名前は、松本恵美子さん。
年齢は55歳[2016.1.28]なので、お父さんより7歳年下になります。
母・恵美子さんは石川県加賀市のあめ職人の家に生まれましたが、とにかく活発な子供でした。
200人近い全校児童で争う「5分間走」では、男児をねじ伏せての堂々1位(゚д゚)!
男の子に負けたくないし、1番になりたかった。
中学では請われて陸上部に入りましたが、アクション俳優のブルース・リーに憧れ、関心は武道の方にありました。
「用具代が掛かる」と親に反対された剣道部には、3年生になって入部。
学校から防具を借り、道着がないため体操服の上に着け、竹刀が血だらけになるまで練習しました。
薫さんの「野獣」の血は、完全にお母さんから受け継いでいますね(^.^)
結婚するなら、私より運動神経のいい人
恵美子さんが20歳の時、賢二さんからプロポーズされると、2人で浜辺を競走し、賢二さんが勝ったため結婚を決めたそうです(^^;)
2人は金沢市に暮らし、2男3女に恵まれましたが、心身を鍛えるため、5人とも市内の岩井柔道塾に通わせました。
恵美子さんは、中華料理店を手伝いながら車で送迎しますが、仕事に追われ、お迎えはいつも一番最後。
店を空けられず、子供たちの観戦も思うようにできませんでしたが、松本選手は着実に腕を磨いていきます。
薫さんが中学生になってジュニア入りし、海外遠征が増えた頃、母・恵美子さんは何げなくつぶやきました。
薫はいいね、いろんな所に行けて…
20歳で結婚した恵美子さんは、5人の子育てと仕事に追われ、地元石川県から出たことがなかったのです。
そんな母の目を見つめ、薫さんはきっぱりと言い切りました。
私が五輪に出て、みんなを海外旅行に連れて行ってあげる!
その約束は、約10年後のロンドン五輪で現実のものとなります。
《画像左から、薫さん、父・賢二さん、母・恵美子さん》
現在、恵美子さんは早朝3時に起床し、ホテルの朝食会場で働いた後、夕方まで市場の海鮮丼屋で働く生活を送っています。
薫が一生懸命に頑張っているから、私も負けずに働く。パート代で少しでも薫に魚を送りたい。
母・恵美子さんは、日々を懸命に生きることが、娘への激励になると信じているのでした。
◆兄・姉・弟について
松本薫選手は5人兄弟の4番目に当たります。
家族構成は、父・賢二さん、母・恵美子さん、兄・芳央さん、姉・順子さん、姉・明子さん、本人・薫さん、弟・元大(げんた)さん。
5人兄弟は、全員柔道をやっていましたが、1つ年上の明子さんも、全国中学校柔道大会で優勝経験のある実力者です。
弟の元大さんとは、子供の頃、家の屋根に上がり、ぎりぎりまで滑り落ちる「あり地獄」で遊びました。
端から落ちれば、4階建て分の高さがある崖。
自分がぎりぎりにいるのに、弟が滑ってきてぶつかって落ちたこともありました。
いやいや、本当に落ちたらまずいでしょう…(@_@)
元大さんとは、一緒にUFOを目撃したこともありますが、誰も信じてくれないのだそうです(^^;)
◆結婚は?
松本薫選手は、現在28歳[2016.4.4]。
結婚していてもおかしい年齢ではありませんが、現在は独身です。
少し前、松本選手は引退を示唆する発言をして、話題となっています。
いまの役割は今度のオリンピックで終わりだと思っています。20年(東京五輪)の時には、違う役割になっていると感じています。
体力的にも、今回のリオ五輪がピークと感じ取っているのでしょう。
もしかしたら、リオ五輪の金メダルとともに、「結婚」のニュースが飛び込んでくるかもしれませんね(^O^)/
◆まとめ
ロンドン五輪で迎えた決勝の瞬間。
ずっと親孝行をしたかった。ロンドンには家族全員が来てくれるんです…
涙でかすんだ観客席…両親が、兄弟が、2人の姉が、そろって横断幕を掲げてくれていました。
五輪がくれた家族旅行。
薫さんはそこに、金メダルという最高の花を添えることができたのでした。
コメント
俺も大野翔平と同じ山口出身、今は合併して岩国市、市と言っても元は郡部、山の中土田舎、父は農林業兼、家畜商、母は農業のみ、俺は中卒後大工弟子入り、その後職人生活等経て自立、工務店もやった。仕事の無い時は、土方、運転手、縫製工場等、かなりの仕事をやった、嫁、両親、子供達の生活を支える為に。メチャクチャしんどい想いをした、にも関わらず嫁は40歳の時男を作り、いきなり、3人の子供を残して出て行った。好きなスポーツだけやってる奴等とは、まるっきり違う人生だよ、甘ったれるんじゃねえ。何か文句あるか。
コメントありがとうございます。
文句はありません。
今でも子供とご両親を支えている、立派な人生だと思います。
長州魂は、大野選手も同じではないでしょうか?