今回は、実家を相続した後、そこに移り住む際に注意すべき3つのポイントをご説明していきます。
相続するまでの手順はこちらの記事をご参照ください。
◆相続した実家に移り住むメリット
相続した実家に移り住む最大のメリットは、形を変えずに親の遺産を引き継げることです。
実家を売ってしまうと、他人のものになります。
それだけでも寂しいのに、建物が壊されて更地にされたり、新しい建物に建て替えられても文句はいえません。
実家を手放さずに住んでしまえば、名実ともに実家を守ることができます。
また、幼いころから慣れ親しんだ家や地域に住むことで得られる精神的メリットも、計り知れないでしょう。
持ち家のない人であれば、実家に住むことで家賃や住宅ローンを支払う必要がなくなります。
数十年にわたって支払う家賃や住宅ローンを考えると、経済的メリットも大きいですね。
◆注意すべき3つのポイント
しかし、相続した実家に住むということは、良い事ばかりではありません。
当記事では、実家に移住する際に注意すべきポイントを、
①遺産分割
②家族の同意
③リフォーム
の3点と考えています。
順番に説明していきましょう
①遺産分割
相続人が一人っ子ならば問題ないですが、兄弟姉妹がいる場合は注意が必要です。
兄弟姉妹の全員が実家に移り住むケースは、ほとんどないでしょう。
通常は、あなた(とその家族)のみが実家に移り住み、兄弟姉妹は実家という資産を得ることができなくなります。
不動産は分ける事が難しいので、そこに不公平が生じるのです。
この不公平を解消する手段としては、代償分割という方法があります。
要するに、不動産はAが相続し、兄弟のBとCには現預金を相続するという方法です
実家の土地・建物に匹敵する現預金があればこの方法も有効でしょう。
しかし、十分な現預金がない場合は、よくよく話し合う必要があります。
話し合いがつかない場合は、実家に住むのを諦めて売却するか、裁判所を巻き込んだ泥沼の協議を続けるか、どちらかになります。
②家族の賛成
遺産分割がクリアできても、まだ安心するのは早いです。
実家に移り住むには、自分の家族の自発的な賛成が必要だからです。
あなたにとって実家は、懐かしいホームタウンにあり、住み慣れた建物です。
しかし、パートナーや子供にとっては、見知らぬ土地であり、古びた建物でしかないのです。
パートナーは、住み慣れた住環境や、近所のママ友や、ときには仕事を手放さなければならないことも考えられます。
子供さんが学校に通う年齢であれば、転校の是非をよく考える必要があるでしょう。
あなたの強い説得によって、しぶしぶ実家への転居を了承させていませんか?
家族が腹の底から納得しているかを、よくよく見極める必要があると思います。
③リフォーム
晴れて、家族の賛成を取り付けたとしても、すぐに転居はできません。
両親が建てて住んでいた実家であれば、数十年という築年数になっていることでしょう。
実家暮らしに賛成してくれた家族のためにも、リフォームの検討をした方が良いと思います。
住宅の「省エネルギー基準」は、1980年に制定されているので、それ以前の建物は「夏は暑くて、冬は寒い」という状態だと思われます。
また、いわゆる「新耐震基準」は、1981年に施行されているので、それ以前の建物は大きな地震があったときのことを考えると不安です。
断熱リフォームや耐震リフォームについては、リフォームを専門とする会社が詳しいので、しっかりと説明を受けるようにしてください。
上記を押さえた上で、あとは水回りや壁紙などのリフォームを検討します。
リフォームしたい場所を積み重ねていくとキリがないので、最初に上限予算を決めておくと良いでしょう。
金額の精査をするためにも、最初は複数のリフォーム会社の話を聞くことをお勧めします。
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◆まとめ
という訳で今回は、相続した実家に移り住む場合の注意点について、ご説明してきました。
難しい部分は、専門家の力を借りながら進めていくと、スムーズだと思います。
不明な点などはお気軽にコメントください
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